2015年12月1日


木造建築ならでは、周囲の自然にとけこむ佇まい、移りゆく光と影は、この丘の風景となって

千曲ビューライン沿いの丘の上に佇む『そらいろの丘』
今春の地鎮祭から棟上げ、盛夏の頃の建築工事、
梁は地場産の赤松、柱は檜、外壁と窓枠は唐松、床は樺、家具は楓と桜、
ひとつひとつの素材を、適材適所に選りすぐり、完成させた木造建築。
店舗『そらいろの丘』が“ゆるやかにフェードイン”して、気がつけば、もう師走。
日本に育つ木のここちよさに親しんでいただく、店づくりをはじめて、はや3年。
この丘の風景にとけこむことを、何よりも大切に、一歩ずつ創りあげてきました。
ずっと眺めていたい風景ですね~
ずっと居たくなる場所ですね~
そんな声に励まされながら、ここちよい空間をオンリーワンの魅力に、日々前進!
*「風景にとけ込む」は、国産材を活用した木造建築の普及を願って、
『そらいろの丘』オフィシャルよりご紹介しております。
店舗兼住宅につき、建物全景の写真撮影およびブログ・SNS 等への
無断掲載はご遠慮いただいております~どうぞご了承くださいませ。

2015年11月28日


山眠る季節のはじまり。
どんより厚い雲に覆われて、どこかもの寂しい、晩秋の日々が明け、
ぐっと冷え込んだ朝、しばらく顔を見せなかった浅間山が、
ぽっと朝陽に頬を染め、やがて青空に、白い頂を映してくれました。
山眠るとはいえ、煙たなびく雄姿は、力強く、勇ましく、
すっかり落葉した大地の下で、自然の営みは休むことなく、
次の季節へ力を蓄えていることを、そっと諭してくれます。
師走間近の朝、息抜きしながら行こう!そんな声も聞こえてきました。

2015年11月5日


刻々と移りゆく“そらいろ”には、明日への躍動が感じられる

霜月の初め、黄昏色に染まる時。
蓼科山から続く稜線に、霧ヶ峰や美ヶ原、北アルプスを望む西の空。
落陽して間もない山ぎわが、美しいグラデーションを描き、
やがて『そらいろの丘』は、漆黒の闇へ、とけこんでゆきました。
どんより曇り空の晩秋は、いちだんと澄みわたる空を予感する頃。
ぴゅ~っと浅間おろしが塵を吹き飛ばし、きりっと空が冴えて、
連なる山並みに、刻々と移りゆく夕暮れを、こころ待ちにする季節。
黄昏色に染まる時は、『そらいろの丘』の魅力のひとつ。
燃えるような“そらいろ”が、明日への力となりますように!

2015年11月3日


『そらいろの丘』から望む浅間山、定点観測の軌跡

山粧う(よそおう)季節、ふと見上げるたび、表情を変える浅間山。
すぅ~っとさわやかな風吹く朝、
ぽぅ~っと紅に頬染める夕暮れ、
ふぅ~っと思いきり息をはく、ある日の午後。
煙たなびく雄姿は、むしろ自然の姿と、地元の方から教わりました。
憤りは溜めることなく、ときどき息をぬくことが大事…
刻々と移りゆく、浅間山の風景は、そんなことを諭してくれます。
山粧う季節、よそおいの向こうに、悠々しく生きる力を感じて。

2015年10月16日

霧に包まれた朝、海を想う、幻想的な光景

海を想う、朝の窓辺。
霧に包まれることが多い、標高820メートルの高原の朝。
朝陽が昇り、気温が上ると、みるみる蒸気が立ちこめてきます。
御牧ヶ原から見渡すと霧、麓から見上げると雲。
とりわけ、濃い霧に包まれた朝、
稲刈りを終えた田圃が海のように、八ヶ岳が離島のように、
遠い夏の日を思い出す、幻想的な光景が広がりました。
ぐるりと山に囲まれた、海から遠い信州で、
小舟に乗って波を漂う、イマジネーションふくらむ窓辺。
つかの間の海風はやがて、紅や黄に染まる秋風に。

2015年10月11日

さわやかな風抜ける、グリーンリースのある窓辺。

朝陽のあたる窓辺に、グリーンリースひとつ。
10月8日「木の日」の朝…
向かいの丘から、店舗を撮影するため、望遠レンズを構えていると、
黒い猫の目がキラッと光り、トラックが坂道を上って行きました。
慌てて戻ると、横浜青葉台のお花屋さん『春てりん』から、
飛騨高山時代に、森づくりで採取した藤蔓リースが、
なんとも愛らしい、さやさや&もこもこのグリーンリースに!
店舗案内ページの公開日、そんなエピソードと共に帰ってきた、
きよらかで、さわやかな、アナベルのグリーンリースは、
正面扉を開けた、朝陽のあたる窓辺で、皆さまをお迎えします。
“永遠に続く環”から、幸せを呼びこむシンボルとされるリース、
窓辺にひとつ、心にひとつ、『そらいろの丘』の歩みと友に。

2015年10月2日


地場産材をはじめ、日本に育つさまざまな樹木を活用した、風景にとけ込む木造建築

小諸市から上田市へ続く、千曲川左岸広域農道「千曲ビューライン」。
千曲川をわたる小諸大橋から、急カーブが続く坂道を上ると、
ぱぁ~っと視界が広がり、すぅ~っと深呼吸したくなる、美しい田園風景。
右に浅間山 、左に八ヶ岳 、正面に北アルプス を望む直線道路、
その斜め右の丘の上に、ちいさな木造建築が、
はれやかな空とゆるやかな山並みに抱かれて、ポツンと佇んでいます。
信州小諸御牧ヶ原の素晴らしい風景を、たくさんのひとに伝えてゆきたい…
この丘との出会いが、ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』のはじまりでした。
そして、3年の歳月を経て、皆さまをお迎えできる日が間近となりました!
日本に育つ木の手ざわり&ここちよさに親しんでいただく木造空間、
地球の未来へつなぐ、エコ&オーガニックなライフスタイルの提案、
そんなコンセプトの店舗『そらいろの丘』、ただ今、案内ページを制作中です。
ものづくり&森づくり&店づくりを、これからのライフワークに、
次の更新は、10月8日の「木の日」~どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

2015年9月10日

くっきりと浮かぶ、雲上の八ヶ岳、大きな窓から望む、今日の“そらいろ”

晴天率の高い小諸らしからぬ、雨、雨、雨、、、の日々が明け、
すがすがしく、はれやかな、秋空が広がりました。
田圃も蕎麦畑も果樹園も、実りの季節を迎えています。
「小諸だより」をご覧いただいている皆さま、
しばらく更新できずにおりましたが、ひと月遅れで建築工事が終わり、
9月より、ゆるやかな山並みを望む暮らしがはじまりました!
これもまた試練…と思わざるを得ない長雨が続き(泣)
できたてほやほや…の写真を撮影する間もないまま(涙)
“ゆるやかにフェードイン”、そんな表現がぴったりの序章に。
打ち上げ花火やお祭り騒ぎで終わることなく、
これからも、止まらず+少しずつ = 歩!!
店舗案内のページは、10月初より公開予定です~どうぞお楽しみに。

2015年7月24日

夏雲とさざなみが紅に染まった、一瞬の光景!

恵みの太陽が照りつける夏は、水辺の夕涼みがここちよい季節。
田畑に水を潤す、たくさんの池が点在する御牧ヶ原の中でも、
その名のように、水を蓄えた大きな池「みまき大池」は、
『そらいろの丘』の向かいで、四季折々の風景を織りなしています。
今日はどんな“そらいろ”に出会うだろう?
移りゆく夕空を追う“夕焼けハンター”は、この季節のお愉しみ。
とりわけ、もくもくと厚い雲が広がる夕暮れは、
得も言われぬ、一瞬の光景に出くわすことがあります。
黄昏時から、みるみる薄暗くなる逢魔時(おうまがとき)は、
妖怪など怪しいものに出会いそうな、という語源の時間帯。
もう終わりかなぁと、帰路に就こうとした瞬間、
忘れ得ない美しい残照が、夏雲とさざなみを、紅に染めて……
さざなみの涼風に、しばし暑さを忘れ、おだやかなひと時を。

2015年6月6日

梅雨空の向こうに、“そらいろ”を見つけて!

恵みの雨が続く季節。
御牧ヶ原をぐるりと走って、丘の上に立つ、一本の木に会いに行きました。
雨に洗われてとびきり澄みわたる空、明日への希望ふくらむ飛行機雲。
ここは小諸市境を少し越えた、日本一のクルミの産地、東御市(とうみし)。
栽培に適した気候で、明治・大正時代から育てられている木が点在しています。
田園風景の中にぽつんと立ち、その木陰は、ほっとひと休みする憩いの場所。
森の中で、自然淘汰され、生き残ってきた野生の木と違い、
畑の中で、ひとの営みと共に、大切に栽培されてきた木は、
堂々とした枝ぶりも、どこか優しげで、人懐っこさを感じます。
木と言っても、その生い立ちはさまざま。
たくさんの実を落とすために生まれ、年輪を重ねてきた胡桃(くるみ)の木は、
丘の上に立ち、ひとの暮らしを見守りながら、やがて樹命を迎えるのでしょう。
