2021年3月1日

こころ留めた、希望あふれる空

自然の営みはつつがなく、ほんのり早春の息吹きを感じる季節となりました。
長野県では感染状況が落ち着き、感染警戒レベルが「1」に引き下げられました。
ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、店づくりのはじまりを大切に、
「漆の器」をこれからご購入いただく方、これまでご購入いただいた方とふれあう、
お客様同士が接触することのない、ご予約制の店舗として前進しております。
*手指衛生には、正プラス株式会社 yuicaブランドの「森のおしぼり」を、
木造空間の除菌には、黒澤酒造の高濃度アルコール「白樺の里」を活用して、
長野県が実施する「新型コロナ対策推進宣言」の店づくりに努めます。
*ご来店はご予約制とし、1週間前までにお電話またはメールにて承ります。
店舗営業日の公開、千曲ビューライン沿いへの看板設置は自粛いたします。
*夫婦共創の「漆の器」を展示販売する店舗につき、ご来店のご予約は、
これからご購入いただく方、これまでご購入いただいた方に限らせていただきます。
カフェでのおもてなしは、ご希望に応じて、コーヒー&焼菓子をご提供いたします。
*「漆の器」のご購入および贈り物をお考えのお客様には、
オンライン接客も承りますので、どうぞお申しつけくださいませ。
*当初より飲食店や喫茶店として営んでおりませんので、これまで同様、
併設のカフェのみご利用、不特定多数向けのスペース提供はお断りいたします。
写真はいつかの早春、明日への希望を抱いた空。
2020年の新作「みつ入れ子」と「むつ入れ子」、こころを結ぶ贈り物など、
私たちのものづくりがお役に立つことを願っております。
(2021年3月1日 更新)

2021年2月28日

恵みの雨で潤い、力みなぎる土色の田園

七十二候では「草木萌動(そうもくめばえいずる)」の頃。
朝5時過ぎはマイナス10℃まで冷えこみましたが、
日中は10℃を超える暖かさ、まさに三寒四温のこの頃です。
御牧ヶ原でも、蕗の薹(ふきのとう)が芽生えはじめているようですが、
最高地点のこの丘では、今か今かとこころ待ちに。
「富士見平を望む」風景の定点観測も、6年目の春。
大寒の頃と見比べ、ほんのり霞がかる大空、やんわり赤みがかる大地、
八ヶ岳の山頂の雪解けに、躍動の季節のはじまりを感じて。

2021年2月23日






四季を織りなす富士山の定点観測は、記録に、記憶に、軌跡に

2月23日は、223 =「ふじさん」「ふじみ」の語呂合わせと、
富士山を望むことができる季節から「富士山の日」に制定されています。
田代博先生主催の『山の展望と地図のフォーラム (FYAMAP)』が
1996年1月、最初に宣言されたそうです。
私の母校で地理の教鞭を執られ、その後、富士山展望の第一人者として、
また、“富士山先生”としてメディア界でも活躍された田代博先生。
この度の訃報に、こころよりお悔やみ申し上げます💧
先生のご自宅から望む富士山を拝見し、この丘から望む富士山をご覧いただき、
富士山を望むことができる「富士山可視マップ」を作成され、
そのエリアに住む人は4000万人、日本の人口の1/3と教えてくださいました。
『関東の富士見百景』から黙祷しよう~旧友からメッセージが届きました。
見ると元気が出る、富士山は「見力(みりょく)の山」というお言葉をこころに、
見ている人、見ることができる町との絆を大切に、定点観測を続けてゆきます。
睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 長月 神無月 霜月 師走

2021年2月16日

『そらいろの丘』を左に望む、大自然の懐へ続く一本道

浅間南麓に開けた市街地から、左手前に隆起した御牧ヶ原まで、
大自然に抱かれる小諸のまちを見わたす、旧浅科村の田園風景。
ほんのり霞がかる空に、早春の息吹きを感じる季節となりました。
新春早々、長野県佐久圏域にも「新型コロナウイルス警報」が発出されましたが、
県内の感染状況が落ち着き、全圏域の感染警戒レベルが1に引き下げられました。
緊急事態宣言下の都府県を経由する出張は、未だ自粛していますが、
試練の日々の終息へ、躍動の季節へ、少しずつ前進しているこの頃です。
信念を貫き、真っ直ぐに歩いて行こう!と諭してくれる一本道。
まだまだ小雪が舞い、浅間おろし吹き荒ぶ日もありますが、
大自然の懐へ続く、この道に立つたび、私たちの歩みを重ねて。

2021年2月10日

やんわり霞がかる夜明けの空、この丘へ根ざす拠り所となった風景

ほんのり早春の息吹きを感じる、如月の富士山。
見ている人、見ることができる町へ、想いを馳せる、
この丘へ根ざす拠り所となった、こころの風景。
しばらく遠出を自粛している日々、
この風景の向こうで、富士山を望んでいるかもしれない、
お客様や郷里の友の顔を思い浮かべる、こころの絆。
厳しい寒さに晒され、桜の木が「休眠打破」して、
今春の桜の開花は、平年より早いそうです。
自然の営みはつつがなく、6年目の春はもうすぐそこに。
睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 長月 神無月 霜月 師走

2021年2月6日

背伸びしても写りこむ桑の木、ほんのり膨らむ梢は大地の鼓動のように

新春は真っ白だった山頂に、ほんのり早春の息吹きを感じる如月。
気象庁から噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げ、
小諸市から登山規制の緩和(前掛山の登山が可能)が発表されました。
浅間山噴火の報道があるたび、大丈夫?とご心配いただきますが、
ときどきほぅ~っと息抜きする様相は、地球の鼓動のように。
私たちもふぅ~っと深呼吸する様子を、見守っているように。
めぐる季節を綴ってきた「定点観測の軌跡」も6年目。
悠々しく生きる力を諭してくれる、偉大なる雄姿を仰ぎながら、
「山笑う」季節を、こころ待ちにするこの頃です。

2021年2月3日

ちいさな家族のささやかな食卓に、手頃な大きさの重ね箱・みつ入れ子

自然の営みはつつがなく、今年も立春を迎えました。
まだまだ朝晩は氷点下、ときどき浅間おろし吹き荒ぶ日々ですが、
やんわり霞がかる空、ほんのり膨らむ梢に、春を想うこの頃です。
例年は、春の植樹に向けて、東京郊外の苗畑へ出向く季節ですが、
今年は、緊急事態宣言下の都府県へ、出張を自粛することとなり、
この丘に根ざし、今できることに励む春となりました。
124年ぶりに2月2日となった節分の昼下がり、
「重ね箱」に手まり寿司、「みつ入れ子」小に福豆、
根菜と野菜で花を咲かせて、ささやかながら除災招福を願いました。
今できることのひとつ、新作づくり。
試作して、試用して、試行錯誤を重ねて定番品となりますが、
次は「重ね箱」と年輪を重ねるお皿を…と心あたためております♡
*一年延期を予定していた『にわのわ アート&クラフトフェア・チバ 2021』は、
2月1日に開催中止が発表されました💧
にわのわらしい新たな“わ”を考えてくださっているので、あらためてご報告します。

2021年1月31日



上:1月15日、経塚山の頂からころんと落ちた朝陽
中:1月21日、デッキの上を転がるように昇る朝陽
下:1月31日、いつしか朝陽を乗り越えた荒船丸!

『そらいろの丘』の冬は、荒船丸を望むことから。
元日には、舳先の経塚山より右方に朝陽を仰ぎましたが、
荒船丸は、日々刻々と近づき、追いつき、ついに乗り越えて。
自然の営みはつつがなく、明日はもう2月、そして立春へ。
「荒船丸ゆく」風景は、移りゆく季節の気づきに。
立春を過ぎると、隣の木立と県境の山並みが重なり、
朝陽を追うことはできませんが、カメラもこころもリセット!
「定点観測の軌跡」は、地球の流転の学びに。

2021年1月29日





上:厳寒の季節も、降りそそぐ太陽と薪ストーブに、ホッとする窓辺
中:玉切りを薪割りした瞬間、みずみずしい木肌は、木が生きている証
下:太さも曲りもいろいろな森の恵み、手間をかけて、薪として活用

塗師のライフワーク、森づくり。
例年は、春の植樹に向けて、東京郊外の苗畑へ出向く季節ですが、
今年は、緊急事態宣言下の都府県へ、出張を自粛することとなり、
地主さんのご厚意で、近隣の荒地を整備しています。
塗師の息抜き、薪づくり。
工房仕事の傍ら、整備した木や枝は、割って、積んで、乾燥させて、
来冬の薪づくりに励み、鬱蒼とした藪は風抜ける木立へ。
御牧ヶ原の美しい景観を保つことも、大切な仕事と取り組んでいます。
塗師の日課は、薪の準備と着火。
真冬日が続く日々も、森の恵みのおかげで、暖かく過ごしています。
木灰は土に還り、大地の力となり、ふたたび野山の草木に。
薪ストーブ燃ゆる木造空間は、循環する自然の営みを伝えています 🌳

2021年1月20日


上:七十二候よりひと足早く、この丘の雄雉が鳴いた、小寒の朝
下:真冬日が続き、今冬いちばんの冷えこみとなった、大寒の朝

いちだんと澄みわたる空に、八ヶ岳の山頂が映える朝。
ふいに浅間おろしが吹き荒ぶ、厳寒の季節となりました。
定点観測の軌跡に、昨年の小寒や一昨年の大寒を思い出しながら、
ひと足早い雄雉の鳴き声に、この丘の仲間を思いやるこの頃です。
長野県内の高冷地、菅平や野辺山の気温が北海道より低い朝は、
御牧ヶ原もキーンと冷えこみ、寒冷地であることを実感します。
小諸に新しい創作文化をつくり上げてください~
ささやかながら応援しています~
昨年、この風景の向こうからご来店くださったお客様のお手紙に、
ご愛用いただいているシーンを思い浮かべ、心だけはあたたかく♡
