2024年4月20日

そらいろ便り

Category: 空をわたる

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自然の営みはつつがなく、恵みの雨に草木が萌ゆる穀雨を迎えました。
ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、店づくりのはじまりを大切に、
漆の器」をこれからご購入いただく方、これまでご購入いただいた方とふれあう、
ご予約制の店舗にて営んでおります。

*ご来店はご予約制とし、1週間前までにお電話またはメールにて承ります。
店舗営業日の公開、千曲ビューライン沿いへの看板設置はしておりません。

*夫婦共創の「漆の器」を展示販売する店舗につき、ご来店のご予約は、
これからご購入いただく方、これまでご購入いただいた方に限らせていただきます。
カフェでのおもてなしは、ご希望に応じて、コーヒー&焼菓子をご提供いたします。

*「漆の器」のご購入および贈り物をお考えのお客様には、
オンライン接客も承りますので、どうぞお申しつけくださいませ。

*当初より飲食店や喫茶店として営んでおりませんので、これまで同様、
併設のカフェのみご利用、不特定多数向けのスペース提供はお断りいたします。

*『にわのわ』出展準備と展示入れ替えのため、5月25日(土)~6月7日(金)の間は
ご予約を承ることができませんので、どうぞご了承くださいませ。

そらいろ便り」と「ものがたり」に、この丘の歩みを綴っております。
私たちの活動が皆さまのお役に立ち、地球の未来へつながることを願っております。

(2024月4月20日 更新)

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2024年4月1日

にわのわ アート&クラフトフェア・チバ_2024

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6月1日(土)・2日(日)は、緑あふれる佐倉城址公園で開催される、
にわのわ アート&クラフトフェア・チバ 2024』へ出向きます。
千葉とゆかりのある「つくり手」が「つかい手」とふれあう「わ」には、
「久留里の森づくり」を続けているご縁から、8回目の入選となります。

野外にテントを張って直接販売するイベントは各地で行われていますが、
『にわのわ』は公募制で、プロとして制作活動をしていることが応募資格。
実行委員もプロ、選考委員もプロ、ご来場には入場券をご購入いただくという、
アマチュア企画とは違う、クオリティの高い運営が魅力のクラフトフェアです。

私たちの活動は「つくる」「つなぐ」「つづける」「つたえる」という、
“つ”が頭文字の“4つ”の想いに「つとめる」ことを大切に。
人生を起承転結に例えるなら、今は転から結への道半ば。
起「つくる」から承「つなぐ」、そして、転「つづける」から結「つたえる」へ。

プロのものづくりとは、皆さまのお役に立ち、未来へつなぐこと。
私たちの「漆の器」は塗り直しを承り、日本の「木の文化」を伝えていますが、
こうやって受け継がれるのですね~これからも使い続けます!というお言葉に、
続けてきたからこそ、伝わっていると感じる、ものづくりの糧となる場でもあり。

信州小諸と千葉をつなぐことも、年輪を重ねる由縁。
『にわのわ』での出会いから『そらいろの丘』へご来訪くださる方も多く、
微力ながら、終の住まいとして根ざすこのまちを潤すことも、大切なお役目。
細やかに運営してくださる皆さまに感謝しながら、今年もまた、あの庭で 🌳

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2024年3月20日

冬木立の向こうに_2024春分

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立春を過ぎてから、たびたび湿雪が舞い、まだまだ雪山を望む春分の朝。
早咲きの桜便りとともに朗報も、若葉ゆれる季節をこころ待ちにするこの頃です。

山国信州のパノラマひろがる、標高820メートルの『そらいろの丘』は、
北に浅間山、南東に富士山、南に八ヶ岳、南西に西駒ヶ岳を見晴らしますが、
西の北アルプスは、さすが「日本の屋根」と言われる標高3000メートルの峰々。
浅間山や八ヶ岳が雪解けする頃も、急峻な山頂は白く、青空にひときわ映えて。

落葉の季節が訪れるたび、手持ちの望遠レンズでは限界を感じながらも、
モルゲンロートを、マジックアワーを、朝に夕に追いかけてきましたが、
今冬は、信州ウッドコーディネーターの活動で訪れた山麓のまちへ想いを馳せて、
全国4番目の広さの長野県を、あらためて学ぶ風景となりました。

気がつけば梢がふくらみ、やがて冬木立は若葉の帳となり、
胸おどる槍ヶ岳や穂高を仰ぐ風景は、また次のシーズンへ。

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2024年2月3日

冬木立の向こうに_2024大寒

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いちだんと澄みわたる空に、白い頂が映える大寒の朝。
カメラを持つ手も凍える冷えこみですが、朝陽に輝く西の山並みには、
西駒ヶ岳(左奥*)と御嶽山(右)を望むことができます。

山国信州のパノラマひろがる、御牧ヶ原の最高地点にある『そらいろの丘』では、
北に浅間山、南東に富士山、南に八ヶ岳、西に北アルプスを見晴らしますが、
冠雪すると際立つ、中央アルプスや木曽の秀峰を仰ぐ風景は、厳寒の季節ならでは。

手持ちの望遠レンズでは限界を感じますが、便利な山アプリをかざして、
信州ウッドコーディネーターの活動で訪れた、伊那や木曽の匠の顔を思い出しながら。
気がつけば日向にふきのとう、空や野山がほんのり春めく、明日はもう立春です。

*伊那では甲斐駒ヶ岳を「東駒」木曽駒ヶ岳に連なる山々を「西駒」と親しんでいる、
という話を伺い『そらいろの丘』でも「西駒ヶ岳」と想いを馳せることにしました。
中央アルプス国定公園誕生を記念した写真集「感動 西駒ヶ岳」をお贈りいただいた、
宮田村役場にこころより御礼申し上げます~「感動 宮田村」ありがとうございます♡

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2024年1月4日

年輪を重ねる_2024新春

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さりげなく、ささやかに、がコンセプトの私たちの「漆の器」に、
箱根駅伝を聴きながら、あれこれと詰め合わせることも、この丘の新春恒例。
飛騨高山時代から、お正月は日本海の幸と、今年も思いを寄せておりました💧

乾杯も憚られる年明けですが、日本の「木の文化」を伝えることはお務めと、
重ね箱」と「みつ入れ子」に盛り合わせ、地域探訪の酒蔵めぐりで調達した、
寒冷な気候を生かし自然凍結させた掛米で仕込む「凍米造り」の新酒を添えて。

このニンジンから、きーちゃん(キアゲハ)がたくさん旅立ったね~
お煮しめを彩るために保存していた、絹さやは五葉松に見立てよう~
さりげない脇役は、ささやかな自家菜園で育てた、思い出いっぱいな野菜たち。

華やかな装飾のないシンプルな「重ね箱」は、ご結婚御祝にもお選びいただき、
6寸角の手頃な大きさと隅がまるい曲げ物ならでは、かろやかに、あたたかに。
さりげない演出とささやかなお節から、木の魅力が伝わりましたら何よりです。

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2024年1月1日

新しい年を迎えて_2024

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冬木立の向こうに、日本海のまちを想う年明けとなりました。
能登半島地震で被災された皆さまには、こころよりお見舞い申し上げます💧
一刻も早くおだやかな日々が戻りますよう、こころよりお祈りしております。

漆の器」のつかい手となってくださった、ひと組のお客様をお迎えする新春。
時を経るほどに風合いを深める写真を撮影した、小晦日までの晴天から一転して、
大晦日は雨空、元日は曇天となり、初日の出はどうなることやら??と見守る黎明。
おどろおどろしい辰のような雲が「荒船丸」を覆い、その背から初日が昇りました。

同じ辰の尾を思わせる雲間に富士山を望み、おもてなしを終え、地域探訪の初詣の後、
北陸はお隣と実感する揺れに、今できることで思いを寄せなければと胸に刻みました。
今年も皆様のお役に立てますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2023年12月31日

時を経るほどに_2023

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長野県は雪でしょう?とご心配いただくこともありますが、
キーンと冷えこみ、カーンと澄みわたる、晴天率の高いまち信州小諸。
お花のことは『春てりん』と、今年も郷里の友に作ってもらった、
身の丈のシンプルなお飾りとともに、年神様とお客様をお迎えします。

地場産カラマツの外壁とウッドデッキは、無垢材の無塗装仕上げならでは、
時を経るほどに風合いを深めて、御牧ヶ原の風景にとけ込んで。
餅米づくりから手がけたしめ縄は、手塩にかけた日々が垣間見えるようで、
青空と降りそそぐ太陽に映えて、この丘のファサードにとけ込んで。

今春より「適材適所」を伝える「ウッドもっとつなぐ」活動に努めておりますが、
今年も明るい話題を届けてくれた、大谷翔平選手のバットもまさに「適材適所」
以前はアオダモ、昨季までバーチ、今季からメイプルに変えたそうです。

擬音語に例えるなら、パッコ~~ンとしなりに優れるアオダモ材、
バキーーッンと反発力の高いバーチ材、ブウォーーンと硬く強く弾くメイプル材。
その「適材適所」が輝かしい受賞へ、木の可能性を世界中に伝えてくれました。

長野県SDGs推進企業として「ちいさな種から 信州の未来へ」をミッションに、
これからも【つくる責任 つかう責任】【陸の豊かさも守ろう】の実践と継承を。
いつもご覧いただいている皆さま、どうもありがとうございます。
来る年が健やかで朗らかな年となりますようお祈り申し上げます。

*この丘の夏を彩るひまわりは、今年も「ちいさな種」となりました。
ご希望の方には、年明けに順次お送りします 🌻

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2023年12月1日

荒船丸ゆく_2023師走

Category: 荒船丸ゆく

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青空と降りそそぐ太陽、星空のイルミネーションに彩られる、
『そらいろの丘』には華美な装飾はありませんが、
澄みわたる空に深呼吸して、四季や仕事を果す=しはす月、師走。
窓辺の陽だまりに感謝しながら、行く年を振り返るこの頃です。

つい先日まで「荒船丸」の船尾から昇っていた朝陽は、
今冬も師走のはじまり、舳先の「経塚山」を越えました。
これから冬至まで「荒船丸」は朝陽を追いかけますが、
小寒の頃、ふたたび朝陽をとらえ、“ダイヤモンド荒船丸”に。

幸先のよい初日をご一緒にとの思いから、元日は朝6時に店舗オープンしますが、
2024年は早々にご予約いただき、つかい手となってくださったひと組のお客様と♡
私たちの活動を見守ってくださる、遠方の皆さまにお届けすることも大切な仕事と、
その瞬間はカメラを構えてスタンバイ、来る年に思いを巡らす年の瀬です。

2023  2022  2021  2020  2019  2018  2017  2016

*『そらいろの丘』はご予約制の店舗として営んでおります。
2024年元日のご予約は締め切りました~2025年元日のご予約はどうぞお早めに。

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2023年11月13日

うるしの日_2023

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11月は漆愛用月間、そして、11月13日は「うるしの日」
日本漆工芸協会が1985(昭和60)年に制定した記念日です。

かつて、漆の文化は大陸から渡ってきたといわれていましたが、
縄文遺跡の発掘、高度な技術の出土品、ウルシの木のDNA分析などにより、
昨今では、日本の風土の中で培われ、育まれてきた説が有力となっています。
漆は英語でJAPANと言われるように、漆工芸は日本が世界に誇る「木の文化」です。

平安時代、木地師の祖とされる惟喬(これたか) 親王が京都嵐山の法輪寺に参籠し、
虚空蔵菩薩から漆の製法を伝授された満願の日、という伝説に由来するとのこと。
虚空蔵菩薩とは、宇宙のように無限の知恵と慈悲を持っているそうですが、
『そらいろの丘』の地名の字が「虚空蔵」というご縁も、この丘へ根ざす拠り所に。

今秋、信州ウッドコーディネーターの活動で南木曽「木地師の里」を訪問しました。
1150年の歴史を伝承する国指定の伝統的工芸品「南木曽ろくろ細工」は、
その惟喬親王の従者だった小椋大臣・大蔵大臣の末裔により脈々と受け継がれている、
という匠の魂を伺い、山国信州の「木の文化」の奥深さをあらためて思うこの頃です。

ささやかながら、亡父の郷里から届いた新米を「漆の器」でいただきました。
日頃は玄米食ですが、墨と緋の色合いが写真映えするよう、家庭用精米機で白米に。
炊きたてご飯のようにあたたかな季節の便りと、虚空蔵からつながるご縁に感謝して。
漆愛用月間が日本の「木の文化」に触れる日々となりますように 🌳

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2023年10月31日

そらいろの丘_ロゴマーク

        この丘から望むのびやかな風景を繊細な曲線と色彩で表現した、
        『そらいろの丘』ロゴマークおよびネーミングは登録商標です。
       『そらいろの丘』は「長野県SDGs推進企業」に認定されています。

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ちいさな種から、この丘へ根を下ろし、9年目の秋。
“はれやかな空 ゆるやかな山並み” というキャッチフレーズにはじまり、
この丘の上から望む風景を、繊細な曲線と色彩で表現したロゴマークは、
そらいろの丘®の大切なアイキャッチとして、皆さまに親しまれております。

信州小諸御牧ヶ原の風景に魅せられ、この丘へ根ざすことができた感謝の気持ちから、
そらいろの丘®というネーミング、ロゴマークの共創、ウェブサイトの開設と、
ちいさな事業所ながら、独創性と継続性あるブランディングに努めてきました。
私たちが生まれ育った首都圏からご来訪いただき、長野県を潤すことに励んできました。

長野県総合5か年計画に「キラリと輝くオンリーワンの地域をつくる」とありますが、
私たちにしかできない“オンリーワン”の活動を心がけ、長野県の魅力発信に貢献して、
私たちも“キラリと輝く”ひと粒となり、止まらず+少しずつ = 歩 との想いを新たに。
これまでの記憶も、これからの軌跡も、皆さまのこころに残る、ロゴマークとともに。

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