ちいさな種から_2024春

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『そらいろの丘』は山桜咲く季節となりました。
お隣の地主さんのご厚意で、鬱蒼とした荒地を整備しはじめた頃、
蔓植物に絡まれて、地面に引っ張られて、幹が曲がりくねっていた山桜が、
今春はひときわ美しく、野生種の桜ならでは、花と葉を同時にひらきました。

春夏は草刈り、秋冬は除間伐を、コツコツと続けた甲斐あって、
不法投棄されたゴミが散在していた藪は、今や風抜ける木立へ。
助けてくれてありがとう~
山桜の声が聞こえてくるような塗師のスナップ写真、奥にはミズナラの苗畑も。

人工林の針葉樹、天然林の広葉樹、外来種の街路樹、木にはそれぞれ役割があり、
「適材適所」に生かす知恵と技術の継承こそ、日本の「木の文化」の真髄です。

胸高直径(人の胸の位置にあたる樹幹)22センチ、まだまだ小径木ですが、
ちいさな種から芽生えた命はかたちを変えて、ひとの傍らで生き続けるものに。
あと40~50年したら「漆の器」だね~
いつか「お椀」となる日へ想いを馳せて、元気になった山桜を見あげました 🌸

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