黄昏色に染まる時
恵みの太陽が照りつける夏は、水辺の夕涼みがここちよい季節。
田畑に水を潤す、たくさんの池が点在する御牧ヶ原の中でも、
その名のように、水を蓄えた大きな池「みまき大池」は、
『そらいろの丘』の向かいで、四季折々の風景を織りなしています。
今日はどんな“そらいろ”に出会うだろう?
移りゆく夕空を追う“夕焼けハンター”は、この季節のお愉しみ。
とりわけ、もくもくと厚い雲が広がる夕暮れは、
得も言われぬ、一瞬の光景に出くわすことがあります。
黄昏時から、みるみる薄暗くなる逢魔時(おうまがとき)は、
妖怪など怪しいものに出会いそうな、という語源の時間帯。
もう終わりかなぁと、帰路に就こうとした瞬間、
忘れ得ない美しい残照が、夏雲とさざなみを、紅に染めて……
さざなみの涼風に、しばし暑さを忘れ、おだやかなひと時を。