2016年11月30日



霜月初めの初冠雪から、やがて、澄みわたる青空に、純白の頂が映えて

山裾のまちに、美しい魅力を呈してくれる、浅間山。
とりわけ、空がいちだんと澄みわたる、晩秋から冬にかけては、
ひときわ、青い空と白い頂の、コントラストが美しい季節です。
山眠る季節とはいえ、落葉した大地の下で、自然の営みは休むことなく、
次の季節へ力を蓄えている、地球の鼓動が、聞こえてくるかのように。
その表情を、刻々と変えながら、頑張れよ!と語りかけるかのように。
昨年も、浅間山を望む 睦月、如月と綴ってきましたが、
今冬も、その一瞬の表情を、皆さまへお伝えできますように…
スカッと青空に、浅間山をあおぐ、東信濃の冬がはじまりました。

2016年11月5日



凛とした空気に、山ぎわのグラデーションが美しい季節。
八ヶ岳の裾野から、幾重にも連なる稜線の向こうに、
富士山の頂がくっきりと映しだされる、夜明けのひと時。
空がいちだんと澄みわたる、これからの季節は、
黎明から曙色へ、移りゆく山ぎわに日本一の頂を仰ぎ、
見ている人、見ることができる町へ、想いを馳せて。
今日は富士山見えますね!そのひと言から話がはずむ、
この丘ならではの「富士山を望む」風景を、
移りゆく季節とともに「そらいろ便り」へ。
睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走

2016年11月4日

黄昏色に染まる時、風景にとけこむ、ふたりのシルエット

霜月の初め、黄昏色に染まる時。
蓼科山から続く稜線に、霧ヶ峰や美ヶ原、北アルプスを望む西の空。
落陽して間もない山ぎわが、美しいグラデーションを描き、
やがて『そらいろの丘』は、漆黒の闇へ、とけこんでゆきました。
遠路をご来店くださったカップル、いえ、同じく銀婚式を迎えたご夫妻が、
ウッドデッキで寄り添うシルエットは、マジックアワーに美しく映えて、
ここまでの旅路をぎゅ~っと詰めこんだ、メモリアルフォトとなりました。
ご覧いただくたび、この丘で過ごした時に、笑みがこぼれますように。
季節がめぐり、この丘でふたたび、お会いすることができますように。
1枚の写真にメッセージをこめて~またひとつ、大切な思い出を紡ぎました。

2016年10月25日


上:息も白く、凛とした空気に包まれた朝、山の端から昇る朝陽が、あたたかな色合いに染めて
下:「霜降」を過ぎ、ぐっと冷えこんだ朝、いち面真っ白に、霜が降りて

窓の向こうに移りゆく風景も、秋深まるこの頃。
この“原”を守り続ける、地元の方々の田圃は稲刈りが終わり、
「はさ掛け」や「藁ぼっち」が、秋の風物詩を描いています。
空がいちだんと澄みわたる、これからの季節は、
八ヶ岳も、富士山も、落葉した雑木林の間から北アルプスの峰々も、
この丘をぐるりと囲む山並みが、くっきりと描きだされます。
長月には「初雪化粧」だった富士山が、「初冠雪」と発表された朝、
日本一の白い頂は、曙色の山ぎわに、ひときわ美しく映しだされました。
「霜降」の暦通り、この丘から望む風景にも、真っ白な霜が降りました。

2016年10月8日



こころ留める、夜明けの空、黎明の“そらいろ”

10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
そして、昨年のこの日、『そらいろの丘』の店舗案内ページを公開、
私達にとって、店舗オープン1周年という、節目の日でもあります。
木の香りが、ここちよいですね~
このテーブル、すべすべするね~
時が止まったように、おだやかな空間ですね~
ここの窓から眺める風景は、見飽きませんね~
お客様のお言葉に、オンリーワンの魅力が表現されています。
日本に育つ木が、こんな風に香りよく、手ざわりよく、
そんな空間には、こころやすらぐ、ゆるやかな時が流れていることを、
まずは知っていただき、親しんでいただく、1年の歩みでもありました。
今日からの1年は、これまでのつながりを大切にしながら、
「木」をキーワードに、新たな企画も試みてゆきたいと考えています。
ものづくり&森づくり&店づくりを手がけながら、
「木」の魅力を伝えるメッセンジャーとして、止まらず+少しずつ = 歩!!
この1年、ご来店いただきました皆さま、どうもありがとうございます。
また1年、この丘の美しい“そらいろ”と共に、ものがたりを紡いでゆきます。

2016年10月6日



東雲色の空、紅に染まる雲、ほんのり秋色の山肌に、ほぅ~っと煙たなびいて

ふと見上げるたび、表情を変える浅間山。
世界有数の活火山として知られる山並みは、噴火と山体崩壊を繰り返し、
力強く、勇ましく、やや無骨な、現在の姿になったそうです。
今日は、どんな山肌に染まってゆくだろう?
明日は、どんな雄姿を見せてくれるだろう?
日々見上げる浅間山は、続けてゆく力を、そっと授けてくれました。
めぐる季節を楚々と綴ってきた、「定点観測の軌跡」も、2年目に。
山粧う、山眠る、山笑う、山滴る、
タイトルに年号を入れて、これからも、一期一会の風景を追いかけて。

2016年9月28日


ススキ野を行く道、しばし足を止める、こころ留まる“そらいろ”

信州小諸らしからぬ、雨が降り続いた、長月が終わる頃、
ススキ野から見上げる空に、しばし足を止めました。
みるみる空が染まり、美しいグラデーションが描かれて…
ススキ野の向こうは、まるでスクリーンのように。
この丘に根を下ろして、早1年。
ここで暮らすからこそ、ほんの一瞬の光景を、写真に留めることができる、
その風景に魅せられて、お客様が訪れてくださり、移りゆく空に共感する、
この“まちの風景”は、ものがたりを紡いできました。
『そらいろの丘』は、10月8日「木の日」で、1周年を迎えます。
移りゆく自然と向き合う、ささやかな日々を、これからも1枚の写真に。

2016年9月10日


雨あがりに澄みわたる秋空は、高く、広く、果てしなく

天高く馬肥ゆる、実りの季節。
晴天率の高い小諸らしからぬ、秋雨が続くこの頃ですが、
明日の天気予報は「曇時々晴」、ようやく青空が広がりそうです。
雨あがりに澄みわたる秋空は、どの季節より高く感じられ、
昔、都へ献上した駿馬が肥ゆる御牧に、想いを馳せました。
ぼんやり霧の向こうで、黄金色に染まる田園は、収穫の時を迎えています。
スカッと秋空の下、『そらいろの丘』は、2年目の秋を迎えます。

2016年9月1日



日々刻々と移りゆく、ひとの営みが、自然と調和して織りなす風景

さらりとした秋風が吹き、ここちよく感じることを「さわやか」といいます。
この丘から望む大地は、澄みわたる青空と、さわやかな風につつまれ、
ひとの営みが、自然と調和して織りなす風景は、実りの季節を迎えています。
8月31日は『そらいろの丘』の竣工日。
あれから1年、この丘に根ざすことができた、感謝の気持ちをこめて、
信州小諸 御牧ヶ原の四季の移ろいを、皆さんにお届けしたい…
そんなピュアな想いから、今日の“そらいろ”を追いかけてきました。
ご紹介する写真は、この丘で出会う、ほんの一瞬の光景ですが、
自然の恵みに感謝し、美しき日本の原風景を未来へ伝えてゆきたい…
そんな願いに、共感いただけましたら幸いです。
時が止まったように、おだやかな窓辺ですね~
モノやコトが、あっちにもこっちにも、陳腐にあふれる時代だからこそ、
そんな風に感じていただける、オンリーワンの店づくりを心がけています。
この1年、ご来店いただきました皆さま、応援してくださった皆さまへ、
心より御礼申し上げます~ありがとうございます!
これからも、さわやかに&ゆるやかに、止まらず+少しずつ = 歩!!

2016年8月16日



秋めく“そらいろ”、移りゆく季節

風もさわやか、雲も秋めく、立秋の頃。
垂直方向へもくもくと沸きあがる夏の雲、
水平方向へ流れるように描かれる秋の雲、
正岡 子規は、雑誌「ホトトギス」の中で、
「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く」と表現しています。
さらっと筆で描いたような、八ヶ岳に映えるすじ雲。
さわやかな風わたる一本道、秋めく雲を追いかけて。
浅科や佐久平を望む空に、華やかな大輪の花咲いて。
お盆の花火大会も終わり、朝晩の風を、肌寒く感じるこの頃です。
私も空の写真を撮りますよ~
ここから見上げる空はひろいね~
そのお言葉だけで、こころが通じ合う、めぐり会いに感謝して。
