2016年11月4日
黄昏色に染まる時、風景にとけこむ、ふたりのシルエット
霜月の初め、黄昏色に染まる時。
蓼科山から続く稜線に、霧ヶ峰や美ヶ原、北アルプスを望む西の空。
落陽して間もない山ぎわが、美しいグラデーションを描き、
やがて『そらいろの丘』は、漆黒の闇へ、とけこんでゆきました。
遠路をご来店くださったカップル、いえ、同じく銀婚式を迎えたご夫妻が、
ウッドデッキで寄り添うシルエットは、マジックアワーに美しく映えて、
ここまでの旅路をぎゅ~っと詰めこんだ、メモリアルフォトとなりました。
ご覧いただくたび、この丘で過ごした時に、笑みがこぼれますように。
季節がめぐり、この丘でふたたび、お会いすることができますように。
1枚の写真にメッセージをこめて~またひとつ、大切な思い出を紡ぎました。
2016年10月25日
上:息も白く、凛とした空気に包まれた朝、山の端から昇る朝陽が、あたたかな色合いに染めて
下:「霜降」を過ぎ、ぐっと冷えこんだ朝、いち面真っ白に、霜が降りて
窓の向こうに移りゆく風景も、秋深まるこの頃。
この“原”を守り続ける、地元の方々の田圃は稲刈りが終わり、
「はさ掛け」や「藁ぼっち」が、秋の風物詩を描いています。
空がいちだんと澄みわたる、これからの季節は、
八ヶ岳も、富士山も、落葉した雑木林の間から北アルプスの峰々も、
この丘をぐるりと囲む山並みが、くっきりと描きだされます。
長月には「初雪化粧」だった富士山が、「初冠雪」と発表された朝、
日本一の白い頂は、曙色の山ぎわに、ひときわ美しく映しだされました。
「霜降」の暦通り、この丘から望む風景にも、真っ白な霜が降りました。
2016年10月8日
こころ留める、夜明けの空、黎明の“そらいろ”
10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
そして、昨年のこの日、『そらいろの丘』の店舗案内ページを公開、
私達にとって、店舗オープン1周年という、節目の日でもあります。
木の香りが、ここちよいですね~
このテーブル、すべすべするね~
時が止まったように、おだやかな空間ですね~
ここの窓から眺める風景は、見飽きませんね~
お客様のお言葉に、オンリーワンの魅力が表現されています。
日本に育つ木が、こんな風に香りよく、手ざわりよく、
そんな空間には、こころやすらぐ、ゆるやかな時が流れていることを、
まずは知っていただき、親しんでいただく、1年の歩みでもありました。
今日からの1年は、これまでのつながりを大切にしながら、
「木」をキーワードに、新たな企画も試みてゆきたいと考えています。
ものづくり&森づくり&店づくりを手がけながら、
「木」の魅力を伝えるメッセンジャーとして、止まらず+少しずつ = 歩!!
この1年、ご来店いただきました皆さま、どうもありがとうございます。
また1年、この丘の美しい“そらいろ”と共に、ものがたりを紡いでゆきます。
2016年10月6日
東雲色の空、紅に染まる雲、ほんのり秋色の山肌に、ほぅ~っと煙たなびいて
ふと見上げるたび、表情を変える浅間山。
世界有数の活火山として知られる山並みは、噴火と山体崩壊を繰り返し、
力強く、勇ましく、やや無骨な、現在の姿になったそうです。
今日は、どんな山肌に染まってゆくだろう?
明日は、どんな雄姿を見せてくれるだろう?
日々見上げる浅間山は、続けてゆく力を、そっと授けてくれました。
めぐる季節を楚々と綴ってきた、「定点観測の軌跡」も、2年目に。
山粧う、山眠る、山笑う、山滴る、
タイトルに年号を入れて、これからも、一期一会の風景を追いかけて。
2016年9月28日
ススキ野を行く道、しばし足を止める、こころ留まる“そらいろ”
信州小諸らしからぬ、雨が降り続いた、長月が終わる頃、
ススキ野から見上げる空に、しばし足を止めました。
みるみる空が染まり、美しいグラデーションが描かれて…
ススキ野の向こうは、まるでスクリーンのように。
この丘に根を下ろして、早1年。
ここで暮らすからこそ、ほんの一瞬の光景を、写真に留めることができる、
その風景に魅せられて、お客様が訪れてくださり、移りゆく空に共感する、
この“まちの風景”は、ものがたりを紡いできました。
『そらいろの丘』は、10月8日「木の日」で、1周年を迎えます。
移りゆく自然と向き合う、ささやかな日々を、これからも1枚の写真に。
2016年9月10日
雨あがりに澄みわたる秋空は、高く、広く、果てしなく
天高く馬肥ゆる、実りの季節。
晴天率の高い小諸らしからぬ、秋雨が続くこの頃ですが、
明日の天気予報は「曇時々晴」、ようやく青空が広がりそうです。
雨あがりに澄みわたる秋空は、どの季節より高く感じられ、
昔、都へ献上した駿馬が肥ゆる御牧に、想いを馳せました。
ぼんやり霧の向こうで、黄金色に染まる田園は、収穫の時を迎えています。
スカッと秋空の下、『そらいろの丘』は、2年目の秋を迎えます。
2016年9月1日
日々刻々と移りゆく、ひとの営みが、自然と調和して織りなす風景
さらりとした秋風が吹き、ここちよく感じることを「さわやか」といいます。
この丘から望む大地は、澄みわたる青空と、さわやかな風につつまれ、
ひとの営みが、自然と調和して織りなす風景は、実りの季節を迎えています。
8月31日は『そらいろの丘』の竣工日。
あれから1年、この丘に根ざすことができた、感謝の気持ちをこめて、
信州小諸 御牧ヶ原の四季の移ろいを、皆さんにお届けしたい…
そんなピュアな想いから、今日の“そらいろ”を追いかけてきました。
ご紹介する写真は、この丘で出会う、ほんの一瞬の光景ですが、
自然の恵みに感謝し、美しき日本の原風景を未来へ伝えてゆきたい…
そんな願いに、共感いただけましたら幸いです。
時が止まったように、おだやかな窓辺ですね~
モノやコトが、あっちにもこっちにも、陳腐にあふれる時代だからこそ、
そんな風に感じていただける、オンリーワンの店づくりを心がけています。
この1年、ご来店いただきました皆さま、応援してくださった皆さまへ、
心より御礼申し上げます~ありがとうございます!
これからも、さわやかに&ゆるやかに、止まらず+少しずつ = 歩!!
2016年8月16日
秋めく“そらいろ”、移りゆく季節
風もさわやか、雲も秋めく、立秋の頃。
垂直方向へもくもくと沸きあがる夏の雲、
水平方向へ流れるように描かれる秋の雲、
正岡 子規は、雑誌「ホトトギス」の中で、
「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く」と表現しています。
さらっと筆で描いたような、八ヶ岳に映えるすじ雲。
さわやかな風わたる一本道、秋めく雲を追いかけて。
浅科や佐久平を望む空に、華やかな大輪の花咲いて。
お盆の花火大会も終わり、朝晩の風を、肌寒く感じるこの頃です。
私も空の写真を撮りますよ~
ここから見上げる空はひろいね~
そのお言葉だけで、こころが通じ合う、めぐり会いに感謝して。
2016年8月4日
©2014 Nobutaka Sawazaki
8月4日は「箸の日」です。
お箸の持ち方から日本の食文化、日本人の美意識や礼儀作法など、
お箸について考える日として、語呂合わせで制定されたそうです。
「自分のお箸」を持つことは、日本特有の風習です。
「箸にはじまり、箸に終わる」という諺があるように、
一生涯の食卓で「自分のお箸」を使い続けることは、日本人の真髄でもあります。
私たちが提案するお箸は、厳寒の北海道でゆっくりと育った一位(いちい)の木を、
日本の伝統色「墨」と「緋」に染め、漆を塗り重ね、一本一本心をこめて仕上げています。
数百年の歳月を生きる長寿の木は、アイヌの人々から“神の木”と崇められているそうです。
一位は、古の時代に笏(しゃく・官人が正装時に右手に持つ細長い板)がつくられ、
見事な出来栄えに、位階の正一位を賜ったことから、名前が付けられたと言われています。
年輪のつまった材質は、使いこむほどに美しく、艶やかに、その風合いを深めてゆきます。
8月4日は「橋の日」でもあります。
お箸は、食と人を結ぶ架けハシ!美味しさを口元へ運びます。
手にするたび、この丘の風景を想う、愛着あるお箸と、こころ豊かな暮らしを。
2016年7月30日
いちだんと緑映える田圃に、風が吹きわたる、今ならではの涼しげな風景
ようやく梅雨が明け、しばらく雨雲に覆われていた八ヶ岳を、
久しぶりに、薄っすらと、望むことができました。
さわさわと「青田風」がわたり、「青田波」立つ田園風景も、
もうすぐ出穂(しゅっほ)の頃、そして、稲の花咲き、実りの季節へ。
鮮やかに移りゆく季節から、いちだんと緑映える田圃は、
ひとの営みが自然と調和して織りなす、美しき日本の原風景です。
浅間山を望む風景、見てきましたよ~
ご来店いただいたお客様から、嬉しいお言葉をいただきました。
この丘に根ざすことができた、感謝の気持ちを、1枚の写真にこめて、
共感いただいた皆さまとふれあう、私たちらしい店づくりを心がけて。