2022年12月27日
信州小諸は、浅間おろし吹き荒ぶ季節となりました。
今日の最低気温は野辺山が日本でいちばん!とNHKの全国ニュースで報道された朝、
南に野辺山高原を望むこの丘も、マイナス10℃を超えそうな冷えこみとなりました。
晴天率の高いまちは、雪は舞っても積もらず、陽は照っても氷点下の「真冬日」に。
青空と降りそそぐ太陽、星空のイルミネーションに彩られる『そらいろの丘』は、
華美な装飾はありませんが、時を経るほどに、風合いを深めてゆくものとともに。
窓辺の陽だまりに感謝しながら、行く年を振り返るこの頃です。
幸先のよい初日をご一緒にとの思いから、来る年の元日も朝6時オープン!
「漆の器」のつかい手となってくださった、ひと組のお客様をお迎えします。
私たちの活動を見守ってくださる、遠方の皆さまにお届けすることも大切な仕事と、
その瞬間はカメラを構えてスタンバイ、来る年に思いを巡らす年の瀬です。
*『そらいろの丘』はご予約制の店舗として営んでおります。
2023年元日のご予約は締め切りました~2024年元日のご予約はどうぞお早めに。
2022年11月1日
今晩は冷えそうだね~
と話した霜降の夕暮れ、八ヶ岳を望む南の空がみるみる染まり、
野山の紅葉のように、明日への希望みなぎる「黄昏色に染まる時」へ。
「神の月の夕暮れ」を想起する、この秋にばんめ?と感じた“そらいろ”に。
飛騨を旅してきました~
ご予約制の店舗となり3年目、おかげさまで嬉しいご来店が続いております。
オークヴィレッジ創業者の稲本正著『緑の生活』の時代からご存知のお客様は、
私たちとのご縁から、飛騨を再訪しましたと、懐かしい話に花を咲かせて。
来る年の元日に使い初めます~
『にわのわ』や『八ヶ岳クラフト市』でめぐり逢ったお客様には、
気に留めてくださった「漆の器」の手触りや表情をお選びいただき、
塗師がコーヒーを淹れ、木や森の話をしながら、ゆるやかなひと時を。
店舗オープンから5年間は『そらいろの丘』を知っていただきたいと、
店舗営業日カレンダーを公開して、曲り角に看板を設置しておりましたが、
ウッドデッキで喫煙して吸い殻をポイ捨て(今時それはないでしょう?)
窓越しにペットをつなぎコーヒータイム(ここは「木」がテーマです!)
買ってきたお弁当やパンを食べる(マックやスタバでも不可でしょう?)
おおきな声でお喋り、まさかの親子喧嘩(公の場では自粛しましょう!)
この丘なら何でもあり???と勘違い、“冷やかし”と思わざるを得ない方々も。
ひと組のお客様とふれあう、私たちらしい深く長い店づくりを、これからも。
*写真撮影およびサイト・アプリ・SNS等への掲載はお断りしております。
*自らつくり手であり売り手であることを掲げる「木のギャラリー」につき、
仕入品の取り扱いや、不特定多数向けのスペースの提供は行っておりません。
2022年10月26日
季節はいつしか霜降に、七十二候では「霜始降(しもはじめてふる)」
野山の草木が色づき、山桜や楓がひと足早く落葉する頃。
浅間山が初冠雪を迎えた朝、八ヶ岳も御嶽山も薄ら白く、
信州小諸御牧ヶ原ならでは、澄みわたる空に、ひときわ映えて。
この“原”を守り続ける、地元の方々の田圃は稲刈りが終わり、
今年もまた、美しい田園風景を望むことができた日々に、こころより感謝。
「千曲ビューライン」はその名の通り、美しい眺めが続く道。
その曲り角から続く市道沿いは、春夏は草刈り、秋冬は除間伐と、
塗師がライフワークの森づくりの経験を生かし、景観保全に努めています。
ありがとう!と声をかけられ、地域の方々とのコミュニケーションの場に。
晴天率の高いまちは、無秩序な太陽光発電設備の設置にゆれ動くこの頃です。
「千曲ビューライン」が美しい景観であり続けるために、今できることを。
2022年10月8日
10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
おかげ様でギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、店舗オープン8年目となりました。
「そらいろ便り」をご覧いただき、こころを寄せていただき、ありがとうございます♡
これまでの歩みだけでなく、これからの歩みへという思いをこめて、
〇周年ではなく、〇年目としていますが、起業して10年目の節目の年でもあります。
信州小諸の魅力は?と聞かれるたび、晴天率の高いまちならではの美しい空!
と答えますが、とりわけ御牧ヶ原から仰ぐ空には、神々しさを感じることもあります。
穏やかならぬ世相を映してか?美しい空にめぐり逢うこともなく過ごしていましたが、
そんな節目の神無月、みるみる染まる西の空に、カメラを持って丘に立つと、
橙色から茜色へ、やがて漆黒の闇へ、得も言われぬ「黄昏色に染まる時」へ!!
この8年でいちばん?と感じた“そらいろ”に、明日への希望が湧きあがりました。
桂の木もすっかりとけ込んでいるね~
落葉の季節に甘い香りを漂わせる桂(かつら)は、屋根まで届きそうなほどに育ち、
ハート型の葉っぱも「不変」という花言葉も、この丘のシンボルツリーにふさわしく 🌳
この日の夕空は「神の月の夕暮れ」と、こころの奥深くに刻みました。
2022年9月11日
残暑の日々もいつしか、朝霧が立ち、スズムシが鳴く頃。
久しぶりに青空ひろがる朝、黄金色に移りゆく田園風景 🌾
“原”を守り続ける皆さんのおかげで、ひとの営みが自然と調和して織りなす、
この風景を望むことができる日々に、こころより感謝する季節となりました。
実るほど稲穂が頭を垂れ、ささやかに新米をいただく、
実りの季節は「漆の器」を使い初める時でもあります。
10月7日(金)・8日(土)・9日(日) の3日間、この風景の向こう八ヶ岳南麓へ、
応募から選考を経て、ひと足早い紅葉はじまる『八ヶ岳自然文化園』へ 🍂
昨年は夏に出向きましたが、御牧ヶ原の魅力を広く伝える場となりました。
私たちの活動から信州小諸へ、もの・ひと・まちをつなぐことも大切に。
2022年8月25日
信州小諸を終の住まいに、夫婦共創で起業して10年目。
小諸市商工観光課からお声がけいただき、移住促進のPRに協力してきましたが、
このツーショットも見納めに、今夏でお役目を終えることとなりました。
2017年には、長野県の移住ポータルサイト『ふるさとに逢える 楽園信州』にも、
小諸市の移住者を代表して、トップバッターで掲載いただくこととなり、
フォトグラファーの友人に撮影してもらったポートレートほか写真・文章を提供、
見ましたよ!など、移住をお考えの方への情報提供に努めてきました。
働き方も生き方も自然と向き合いながら歩んできたJターンの私たちにとって、
田舎暮らしは憧れではなく現実、移住や楽園という表現を気恥ずかしく思いつつ、
この丘に根ざすことができた感謝の気持ちから、移住者代表を拝受してもう5年。
最新情報に更新しませんか???と、叱咤激励も年の功と申し出ました。
千葉から小諸へ移住を検討されているご夫妻が『にわのわ』へ来場くださるなど、
今後とも私たちのホームページから、移住促進のお役に立てればと思っています。
商標登録、長野県SDGs推進企業登録、次の10年もチャレンジ!
根は深く、幹は太く、移りゆく季節に枝葉を変えながら、日々前進しています 🌳
2022年8月13日
猛暑の日々もいつしか、朝露が降り、ヒグラシが鳴く頃。
立秋前にはじめの一輪、旧盆の花火につづいて数輪、
今年はようやく「ひまわり咲く丘」の季節を迎えています 🌻
7月16日に梅雨明け、8月1日に開花、向かい風にも負けず力強く行進した2021年
8月2日に梅雨明け、8月3日に開花、梅雨明けの翌朝に笑みがこぼれた2020年
7月24日に梅雨明け、8月4日に開花、降雹にも負けず一生懸命に輝いた 2019年
6月29日に梅雨明け、7月31日に開花、台風一過のはれやかな空に映えた2018年
7月6日に梅雨明け、7月20日に開花、残り梅雨のぐずついた空に咲いた 2017年
観察日記を綴った、小学校2年生の夏休み。
こころに響く名曲、今も色褪せないシーン。
遠い記憶と、この丘にぴったり!からはじまった「ひまわり咲く丘」
こどもの日に孫たちと種を蒔きました~
東京ではひと足早く花咲かせています~
種を差しあげたお客様と、想い出がいっぱい!の「ちいさな種から」
今年はなおさら、ひまわりが国花の遠い大地を憂いながら、
平和の祈りを捧げる「原爆の日」そして「終戦の日」となり、
雨に打たれても、風に煽られても、前を向く勇姿がこころに響きました。
2022年8月1日
SDGsの目標12【つくる責任 つかう責任】は、
持続可能な生産消費形態の確保を目的としています。
ものを消費する時、
持続可能な素材を選んでいますか?
化学物質の放出低減を考えていますか?
廃棄物の削減を心がけていますか?
私たちの活動は、
育てることにより繰り返し得られる自然の恵み、
使いこむほどに風合いと愛着が深まる「木の文化」を、
未来へ継承してゆくことです。
私たちのものづくりのテーマは「年輪を重ねる」
今という時代のシーンにさりげなくとけ込む「みつ入れ子」
自作・自演・自撮のささやかなお料理&写真は、親しみやすさを大切に、
漆器=和食のイメージを払拭する“気づき”となりましたら何よりです 🌳
2022年7月30日
登録企業が活動のPRに使用できるロゴマーク
左:「山岳高原」 中:「アルクマ」 右:「29/100名山」バージョン
「SDGs」= Sustainable Development Goals は、
2030年までに持続可能な社会を実現するため、地球規模の課題を解決するため、
2015年9月に国連サミットで採択された、17のゴールと169のターゲットからなる、
世界で共有する「持続可能な開発目標」です。
長野県は、その達成に向けて優れた取組みを提案する「SDGs未来都市」として、
2018年6月、他の28自治体とともに、全国で初めて国から選定されました。
そしてこの度、『そらいろの丘』は「長野県SDGs推進企業」に認定されました。
「年輪を重ねる」をテーマに【つくる責任 つかう責任】を伝えるものづくり
「未来へつなぐ」をビジョンに【陸の豊かさも守ろう】を実践する森づくり
夫婦共創の共働経営から【ジェンダー平等を実現しよう】を掲げる店づくり
“メイド・イン・ジャパン” のものづくりに努める私たちは、
国産にはないオーガニック&フェアトレードのコーヒー豆やドライフルーツなど、
併設のカフェで提供することを通して、世界とつながりたいと考えてきましたが、
国際社会の中で果たすべき役割は事業理念そのものと、あらためて自覚しました。
イメージアップのため新たに取り組む企業もあるようですが、
私たちには、これまでの歩みでもあり、これからの歩みでもあり。
ロゴマークおよびネーミングの商標登録から「長野県SDGs推進企業」登録へ。
信州小諸で起業して10年目の夏、次の10年へ、止まらず+少しずつ = 歩!!
2022年6月29日
『にわのわ』から無事帰宅した翌日の梅雨入り、
次なるチャレンジに勤しんでいる間の梅雨明け。
恵みの雨降る季節ならではのどんより曇り空に、
カメラを構えることのない日々を送っていましたが、
夏のはじまりを告げるかのような夜明けの空に、
ハッとして、パチッとして、思いっきり深呼吸!
朝夕に高原の風わたる、標高820メートルのこの丘は、
東西南北に配した窓から風を通す天然クーラーですが、
西日さす時間帯は、汗を流しながら過ごす夏至。
これもSDGsの取り組みのひとつ、と考えております。
信州小諸を終の住まいに、夫婦共創で起業して10年目。
私たちらしく次の10年を歩みたい、と思うこの頃です。