2017年8月8日

染色月の夕暮れ

hr1

ふと見上げる空も、運ばれる風も、ほんのり秋めく頃、
台風一過の夕方『そらいろの丘』は、美しい夕焼けに包まれました。

「夕焼け」は、俳句歳時記では夏の季語であるように、
ぎらぎら照りつける太陽と、もくもく湧きあがる夏雲が描く、
真夏から晩夏の夕暮れは、ダイナミック&ドラマチックに描かれます。

葉月は、穂張月(ほはりづき)、雁来月(かりくづき)、秋風月とも言われ、
美しい響きの和語に、移りゆく季節を、愛でるこころが感じられますが、
この日の夕空は、染色月(そめいろづき)の夕暮れと、こころに刻みました。

hr1

2017年7月26日

ちいさな種から_2017夏_続

hr1

「大暑」の頃とはいえ、小諸らしからぬ、雨雲ひろがる夏。
ひと雨過ぎると、ここちよい虫の音に、移りゆく季節を感じるこの頃です。

ちいさな種から育ててきたひまわりは、また一輪、もう一輪と、
夕立にも負けず、夏風にも負けず、鮮やかな黄金色の花を咲かせています。

青空をこころ待ちにしながら、はじめの一輪、つづけて一輪と、
花盛り過ぎると、うなだれる勇姿にも、季節の移ろいを感じるこの頃です。
のんびり育った後咲きひまわりは、これから見頃を迎えます。

hr1

2017年7月20日

ちいさな種から_2017夏

hr1

残り梅雨の香り、そんな季語がぴったりな、今日この頃。
梅雨明けから、信州小諸らしからぬ、どんより雨空続きですが、
ちいさな種から、想いをこめて育ててきたひまわりが、花咲く季節を迎えています。

私たちの背丈を抜き、見上げるほど大きくなった、背高ひまわり。
ある朝気づくと、枝分かれして蕾がふたつ、ツインズひまわり。
中くらいの一本が、はじめの一輪に、開きはじめて1週間で、大輪の花となりました!

『そらいろの丘』にひまわり、想像しただけでもぴったりですね~
昨夏ご来訪いただいたお客様から、嬉しいメッセージが届きました。
また行ってみたいと、思いを寄せていただけることに、こころより感謝しております。

hr1

2017年7月12日

空をわたる_2017夏

Category: 空をわたる

hr1

梅雨明け間近の朝、ぼんやり南の空を眺めていると、
だんだんと明るみゆく山ぎわ、もくもくと流れゆく雲が、一瞬の光景を描きました。
この丘に住んでいるからこそ、シャッターチャンスに恵まれる、今日の“そらいろ”。

できることを、できるかたちで、小さな心を、大きな力へ…
ふっと力が湧き、ほっと息をつく、1枚の写真に共感いただけましたら幸いです。

御牧ヶ原の美しい“そらいろ”を広く伝えてゆくメッセンジャーに!との思いから、
NHK長野放送局「イブニング信州」の『撮るしん。』へ投稿したところ、
7月18日の放送で「御牧ヶ原の夜明け」というタイトルにてご紹介いただきました。

hr1

2017年7月11日

ちいさな種から_2017

hr1

観察日記を綴った、小学校2年生の夏休み。
こころに響く名曲、今も色褪せないシーン。
こころに刻む平和、今も語り継がれる名画。

太陽のように大輪の花咲かせる、向日葵(ひまわり)は、北アメリカ原産の一年草で、
コロンブスの新大陸発見後にヨーロッパへ、日本には17世紀に伝来したそうです。
鮮やかな花に笑みがこぼれ、はれやかな気持ちになっていただけたらと、
この夏、ウッドデッキのある南斜面で、想いをこめて育てています。

ものがたりは、ちいさな種から。
今年は、農薬・化学肥料不使用の種子を購入して、1袋 / 30粒を蒔き、
来年は、この種子から増やしてゆこうと、想いをあたためています。
花が咲いたら“ひまわりの丘”ね!と、さっそく嬉しいお言葉をいただきました。

下草に負けず、西日を浴びて輝くひまわり。
下草刈りの後、朝陽を浴びて輝くひまわり。
成長期は太陽を追って首を回し、成熟期は東を向いて花を咲かせるそうです。

晴天率の高いからっとした気候から、どんな花も色彩豊かに映える、
信州小諸御牧ヶ原の青空の下、黄金色の花が見頃となる季節は、もうすぐそこに。
いつも「そらいろ便り」をご覧いただいている皆さま、
1枚の写真にメッセージをこめて、ご報告できる日を、どうぞお楽しみに!

hr1

2017年6月30日

風待月の夕暮れ

涼やかな風待つ夕暮れ、みるみるひろがる、雲の群れに包まれて

hr1

夏至を過ぎて、風を待ち遠しく思う夕暮れ、
いつから?涼やかな風が吹き、どこから?雲の群れが運ばれました。

涼暮月(すずくれづき)、風待月(かぜまちづき)とも言われる、水無月。
美しい響きの和語に、移りゆく季節を、愛でるこころが感じられます。
風と雲に包まれた『そらいろの丘』は、やがて恵みの雨に潤いました。

こころに残る夕暮れを、この「そらいろ便り」へ綴っています。
1年でいちばん日の長い季節、夕暮れの空を、一緒に見上げませんか?

hr1

2017年6月26日

涼暮月の夕暮れ

涼やかな風吹く夕暮れ、みるみる描かれた、グラデーションに包まれて

hr1

どんより梅雨空の1日が終わろうとした、水無月の終わり、
いつから?涼やかな風が吹き、どこから?空がみるみる紅く染まりました。

瑠璃色から茜色へ、美しいグラデーションに包まれた『そらいろの丘』は、
その余韻にひたる間もなく、漆黒の闇へ、とけこんでゆきました。
水無月の異称「涼暮月」、まさにそんな夕暮れの、一瞬の光景でした。

月日もまた、あっという間に移りゆき、盛夏の季節はもうすぐそこに。
今年もまた、夏の思い出に、信州旅へぜひ!
御牧ヶ原ならではの“そらいろ”を、こころに刻んでいただけますように。

hr1

2017年6月18日

桑畑にて_2017夏

桑の実を食べるタヌキ、ひとしきり食べ続けると、ぴょんぴょんと獣道へ

hr1

シルクにロマンを馳せた、マルベリーパープル色の桑の実が、熟す季節。
かつて養蚕が盛んだった東信濃には、ところどころに桑畑が残っています。
信濃国で育った糸は、「絹の道」を通り、横浜港から海を渡ったそうです。

パンダの赤ちゃん誕生のニュースに、愛称ポコリンを思い出した、
その翌日、たわわに実った桑の木の下に、のそのそと動く影ひとつ。
庭仕事の手を休めて、近距離に立っても、カメラを構えて、レンズを向けても、
いちずに食べ続ける姿が、なんとも愛らしいタヌキ♡

「狸親父」という俗語がありますが、気づいていないふりをして、
実はお見通しなのか?逃げ道を心得ているのか?と、思いをめぐらしたものの、
狡猾さの欠片も感じられない表情に、なんとも人間本位な言葉かと…

養蚕の時代が終わり、伸び放題となっていた、向かいの桑畑を、
地主さんのご厚意で、風抜ける木立へ、コツコツと整備した甲斐あって、
元気そうに枝を広げる木々、美味しそうに実を食べる野生動物。
循環する自然の営み、この丘で共生していることを、こころに刻みました。

hr1

2017年6月5日

芒種の頃_2017

緑深まる風景を見わたす朝、八ヶ岳から続く稜線の向こうに、富士山の白い頂も映えて。

hr1

草木も田園も緑深まる季節、春めく丘から夏めく頃へ。
「夏めく」とは言え、標高800メートルの丘の、今朝の気温はひと桁。
いくえにも重なる稜線の向こうに、富士山を望む、この風景を、
“こころの故郷”と、ことさらに感じた、水無月のはじめ。

6月3日(土)・4日(日)の2日間、『にわのわ』へご来場いただき、
そして、お声がけいただきました皆さま、どうもありがとうございました。
まさに首都圏のオアシス、歴史と緑あふれる佐倉城址公園で、
たくさんの出会いと再会に恵まれましたこと、こころより御礼申し上げます。

ずっと漆器に、憧れていたんです~
いつか本物を、と思っていました~
家族そろって、使いはじめますね~
嬉しいお言葉は、明日への力となり、あたたかな気持ちで帰途に就きました。

手のひらに馴染むお椀を囲み、毎日の食卓で、笑みがこぼれますように…
直接お会いして、手のひらから伝えて、この丘にシンパシーを抱いていただく、
“顔の見えるものづくり”という、変わらぬ信念を、これからも大切に。
次はぜひ、信州小諸御牧ヶ原で、またお会いできる日を楽しみにしています!

hr1

2017年6月1日

重ね箱

Category: 重ね箱

四隅のある曲げ物では裏となる、綴じ目が描く、漆黒の陰影

hr1

手のひらから伝えるギャラリーに「重ね箱」が並びました。

あったらいいですね~
そんなリクエストを“かたち”にすることが、ものづくりの醍醐味のひとつ。
これまでもさまざまな“もの”を生みだし、ロングセラー商品へと育ててきました。

曲げ物の魅力を生かした重箱は、隅がまるく、フォルムもやわらかに。
目の詰まった選りすぐりの檜は、強くて軽い、手ざわりもかろやかに。
オリジナルデザインの綴じ目、1辺6寸(約180ミリ)と手頃な大きさ。

日本人の季節を愛でる風習、食文化や伝統技術と共に、受け継がれてきた重箱は、
ハレの日だけでなく、お花見やピクニックなどアウトドアに、今風のおうちごはんに、
四季を通して親しんでいただけるよう、シンプルであることを大切に考えました。

この「重ね箱」は、墨(すみ)・緋(あけ)仕上げからお選びいただく、受注製作品です。
ご家族の歩みとともに風合いを深めてゆく、“そらいろスタイル”の「重ね箱」は、
ご予約いただいた皆さまへ、こころを込めてお届けいたします。

hr1

-