2017年7月20日
残り梅雨の香り、そんな季語がぴったりな、今日この頃。
梅雨明けから、信州小諸らしからぬ、どんより雨空続きですが、
ちいさな種から、想いをこめて育ててきたひまわりが、花咲く季節を迎えています。
私たちの背丈を抜き、見上げるほど大きくなった、背高ひまわり。
ある朝気づくと、枝分かれして蕾がふたつ、ツインズひまわり。
中くらいの一本が、はじめの一輪に、開きはじめて1週間で、大輪の花となりました!
『そらいろの丘』にひまわり、想像しただけでもぴったりですね~
昨夏ご来訪いただいたお客様から、嬉しいメッセージが届きました。
また行ってみたいと、思いを寄せていただけることに、こころより感謝しております。
2017年7月12日
梅雨明け間近の朝、ぼんやり南の空を眺めていると、
だんだんと明るみゆく山ぎわ、もくもくと流れゆく雲が、一瞬の光景を描きました。
この丘に住んでいるからこそ、シャッターチャンスに恵まれる、今日の“そらいろ”。
できることを、できるかたちで、小さな心を、大きな力へ…
ふっと力が湧き、ほっと息をつく、1枚の写真に共感いただけましたら幸いです。
御牧ヶ原の美しい“そらいろ”を広く伝えてゆくメッセンジャーに!との思いから、
NHK長野放送局「イブニング信州」の『撮るしん。』へ投稿したところ、
7月18日の放送で「御牧ヶ原の夜明け」というタイトルにてご紹介いただきました。
2017年7月11日
観察日記を綴った、小学校2年生の夏休み。
こころに響く名曲、今も色褪せないシーン。
こころに刻む平和、今も語り継がれる名画。
太陽のように大輪の花咲かせる、向日葵(ひまわり)は、北アメリカ原産の一年草で、
コロンブスの新大陸発見後にヨーロッパへ、日本には17世紀に伝来したそうです。
鮮やかな花に笑みがこぼれ、はれやかな気持ちになっていただけたらと、
この夏、ウッドデッキのある南斜面で、想いをこめて育てています。
ものがたりは、ちいさな種から。
今年は、農薬・化学肥料不使用の種子を購入して、1袋 / 30粒を蒔き、
来年は、この種子から増やしてゆこうと、想いをあたためています。
花が咲いたら“ひまわりの丘”ね!と、さっそく嬉しいお言葉をいただきました。
下草に負けず、西日を浴びて輝くひまわり。
下草刈りの後、朝陽を浴びて輝くひまわり。
成長期は太陽を追って首を回し、成熟期は東を向いて花を咲かせるそうです。
晴天率の高いからっとした気候から、どんな花も色彩豊かに映える、
信州小諸御牧ヶ原の青空の下、黄金色の花が見頃となる季節は、もうすぐそこに。
いつも「そらいろ便り」をご覧いただいている皆さま、
1枚の写真にメッセージをこめて、ご報告できる日を、どうぞお楽しみに!
2017年6月30日
涼やかな風待つ夕暮れ、みるみるひろがる、雲の群れに包まれて
夏至を過ぎて、風を待ち遠しく思う夕暮れ、
いつから?涼やかな風が吹き、どこから?雲の群れが運ばれました。
涼暮月(すずくれづき)、風待月(かぜまちづき)とも言われる、水無月。
美しい響きの和語に、移りゆく季節を、愛でるこころが感じられます。
風と雲に包まれた『そらいろの丘』は、やがて恵みの雨に潤いました。
こころに残る夕暮れを、この「そらいろ便り」へ綴っています。
1年でいちばん日の長い季節、夕暮れの空を、一緒に見上げませんか?
2017年6月26日
涼やかな風吹く夕暮れ、みるみる描かれた、グラデーションに包まれて
どんより梅雨空の1日が終わろうとした、水無月の終わり、
いつから?涼やかな風が吹き、どこから?空がみるみる紅く染まりました。
瑠璃色から茜色へ、美しいグラデーションに包まれた『そらいろの丘』は、
その余韻にひたる間もなく、漆黒の闇へ、とけこんでゆきました。
水無月の異称「涼暮月」、まさにそんな夕暮れの、一瞬の光景でした。
月日もまた、あっという間に移りゆき、盛夏の季節はもうすぐそこに。
今年もまた、夏の思い出に、信州旅へぜひ!
御牧ヶ原ならではの“そらいろ”を、こころに刻んでいただけますように。
2017年6月18日
桑の実を食べるタヌキ、ひとしきり食べ続けると、ぴょんぴょんと獣道へ
シルクにロマンを馳せた、マルベリーパープル色の桑の実が、熟す季節。
かつて養蚕が盛んだった東信濃には、ところどころに桑畑が残っています。
信濃国で育った糸は、「絹の道」を通り、横浜港から海を渡ったそうです。
パンダの赤ちゃん誕生のニュースに、愛称ポコリンを思い出した、
その翌日、たわわに実った桑の木の下に、のそのそと動く影ひとつ。
庭仕事の手を休めて、近距離に立っても、カメラを構えて、レンズを向けても、
いちずに食べ続ける姿が、なんとも愛らしいタヌキ♡
「狸親父」という俗語がありますが、気づいていないふりをして、
実はお見通しなのか?逃げ道を心得ているのか?と、思いをめぐらしたものの、
狡猾さの欠片も感じられない表情に、なんとも人間本位な言葉かと…
養蚕の時代が終わり、伸び放題となっていた、向かいの桑畑を、
地主さんのご厚意で、風抜ける木立へ、コツコツと整備した甲斐あって、
元気そうに枝を広げる木々、美味しそうに実を食べる野生動物。
循環する自然の営み、この丘で共生していることを、こころに刻みました。
2017年6月5日
緑深まる風景を見わたす朝、八ヶ岳から続く稜線の向こうに、富士山の白い頂も映えて。
草木も田園も緑深まる季節、春めく丘から夏めく頃へ。
「夏めく」とは言え、標高800メートルの丘の、今朝の気温はひと桁。
いくえにも重なる稜線の向こうに、富士山を望む、この風景を、
“こころの故郷”と、ことさらに感じた、水無月のはじめ。
6月3日(土)・4日(日)の2日間、『にわのわ』へご来場いただき、
そして、お声がけいただきました皆さま、どうもありがとうございました。
まさに首都圏のオアシス、歴史と緑あふれる佐倉城址公園で、
たくさんの出会いと再会に恵まれましたこと、こころより御礼申し上げます。
ずっと漆器に、憧れていたんです~
いつか本物を、と思っていました~
家族そろって、使いはじめますね~
嬉しいお言葉は、明日への力となり、あたたかな気持ちで帰途に就きました。
手のひらに馴染むお椀を囲み、毎日の食卓で、笑みがこぼれますように…
直接お会いして、手のひらから伝えて、この丘にシンパシーを抱いていただく、
“顔の見えるものづくり”という、変わらぬ信念を、これからも大切に。
次はぜひ、信州小諸御牧ヶ原で、またお会いできる日を楽しみにしています!
2017年6月1日
四隅のある曲げ物では裏となる、綴じ目が描く、漆黒の陰影
手のひらから伝えるギャラリーに「重ね箱」が並びました。
あったらいいですね~
そんなリクエストを“かたち”にすることが、ものづくりの醍醐味のひとつ。
これまでもさまざまな“もの”を生みだし、ロングセラー商品へと育ててきました。
曲げ物の魅力を生かした重箱は、隅がまるく、フォルムもやわらかに。
目の詰まった選りすぐりの檜は、強くて軽い、手ざわりもかろやかに。
オリジナルデザインの綴じ目、1辺6寸(約180ミリ)と手頃な大きさ。
日本人の季節を愛でる風習、食文化や伝統技術と共に、受け継がれてきた重箱は、
ハレの日だけでなく、お花見やピクニックなどアウトドアに、今風のおうちごはんに、
四季を通して親しんでいただけるよう、シンプルであることを大切に考えました。
この「重ね箱」は、墨(すみ)・緋(あけ)仕上げからお選びいただく、受注製作品です。
ご家族の歩みとともに風合いを深めてゆく、“そらいろスタイル”の「重ね箱」は、
ご予約いただいた皆さまへ、こころを込めてお届けいたします。
2017年5月25日
ふと思い出す、いつかの夕暮れ。
ドラマチックな夕空が、楽しみな季節となりました。
田圃に水が潤い、得も言われぬグラデーションを映した、あの日
池畔の夕涼み、夏雲とさざなみが美しい残照に染まった、あの日
燃えるような黄昏色が移りゆき、漆黒の闇へとけこんだ、あの日
忘れ得ない“そらいろ”は、一緒に見た仲間との、大切な思い出に。
どの写真も、ほんの一瞬の光景ですが、
その感動は、ほんの1枚の写真ながら、今もよみがえってきます。
春待つ窓辺で、和やかなひと時を過ごされた、とあるお客様が、
空の彼方へ旅立たれたという、悲しいお報せが届きました。
いつかの“そらいろ”が、とあるご家族の絆を深め、大切な「あの日」に…
この丘が、そんなお役に立てることもあるのだと、こころに刻みました。
2017年5月5日
あの山の向こうに、この空の彼方へ。
5月3・4・5日の3日間、GWの風物詩『佐久バルーンフェスティバル』の熱気球が、
霞がかる朝空へ、県境の山並みを背景に、どこまでも飛んで行きました。
晴天に恵まれた連休中、ご来訪いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
ここの珈琲おいしいですね~
富士山も見えるなんて感激~
木のぬくもりはいいですね~
さりげないお言葉が、明日への力となりましたこと、こころより御礼申し上げます。
まだまだ遅霜の心配をしていた4月末から、日に日に暖かくなり、
山桜が咲き、木々の枝先が芽吹き、若葉ゆれる季節となりました。
立夏を過ぎて、向こうの田圃に水が潤い、カエルの合唱もにぎやかに。
どこまでも続く、のどかな田園風景へ、再訪いただく日を楽しみにしております。