2017年11月2日

海を想う_2017霜降

Category: 空をわたる

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海を想う、朝の窓辺。

「霧」は秋の季語ですが、朝霧に包まれることの多い季節、
御牧ヶ原から見わたすと霧、麓から見上げると雲。
小舟に乗って波を漂う、イマジネーションふくらむ窓辺から、
近くの丘も、県境の山並みも、まるで海に突き出た半島のよう。

幾重にも連なる稜線の向こうに、日本一の頂も薄っすらと、
富士山を望むたび、その向こうに広がる、大海へ想いを馳せて。
郷里の友を思い浮かべ、ほっとさせてくれるこの風景が、
『そらいろの丘』に住まうことを決めた、訳のひとつです。

「秋の雲」にこころ留めた日々から、冬の足音聞こえるこの頃、
浅間山が3度冠雪すると麓にも雪、と言われるように、山眠る季節のはじまり。
浅間おろしが吹き荒れた後、いちだんと澄みわたる空を、こころに刻む季節へ。

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2017年10月29日

雷無月の夕暮れ

残照に映える秋雲は、この季節ならではの“そらいろ”。

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神無月の夕暮れ…
「霜降」を過ぎて、秋深まる頃、
いつから?肌寒い風が吹き、どこから?雲の群れが運ばれてきました。

水無月が「水ノ月」と言われるように、神無月は「神ノ月」と言われ、
ふと見あげる空が、神々しく感じられる時もあります。
また、雷が鳴り響かなくなる季節から「雷無月」(かみなづき)とも。
「夕焼けに鎌を研げ」という諺の通り、翌日は秋晴れに恵まれました。

いつかの夕暮れと題して、
風待月の夕暮れ涼暮月の夕暮れ染色月の夕暮れ紅染月の夕暮れ
こころに刻んだ夕暮れを、奥ゆかしい響きの和語とともに。

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2017年10月27日

空をわたる_2017霜降

Category: 空をわたる

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しばらく雲に覆われていた、浅間山が初冠雪を迎えた翌朝、
同様に、しばらく霧の帳の向こうだった、八ヶ岳山頂にも雪。
山眠る季節のはじまり、冬の足音に雲も流れゆく、海を想う朝。

“今日のそらいろ”を追いかけて、季節はめぐり、
ふたたび描かれることのない、美しい雲模様の「一日一絵」から、
いちだんと澄みわたる、スカッと青空に、キリッと映える、冬景色へ。

夏は涼しく、冬は暖かく、風土に根ざした木造建築は、
これからの季節もおだやかに、3年目の冬を迎えようとしています。
流れゆく雲に時の流れを重ね、「そらいろ便り」を綴るこの頃です。

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2017年10月24日

小春月の夕暮れ

こころ染み入る夕景は、まるで油彩のような「一日一絵」に

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おだやかで、あたたかな、春のような陽気を「小春」といいますが、
神無月には「小春月」という異称もあります。

ほんわりした1日の終わり、やんわり流れゆく雲が染まる時、
心にぽぅ~っと灯がともり、心にずぅ~っと灯をともす、
ふたたび描かれることのない、この丘ならではの黄昏時。

こころ染み入る夕景は、まるで油彩のように、
一瞬をとらえた写真は、いつもこころの奥に。
この月の夕空は、小春月の夕暮れと、こころに刻みました。

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2017年10月10日

時空を超えて

この丘に、その時に、あの空に、音楽は時空を超えて

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秋麗となった「体育の日」、SPEC社の代表取締役 石見 周三氏にご協力いただき、
店舗オープン2周年を記念する『こころに響く リアルサウンドコンサート』を催しました。
ご来店いただき、盛りあげてくださった皆さま、どうもありがとうございました!

梁にアカマツ・床にカバ・家具にサクラ&イタヤカエデ、音響にすぐれる樹種を配した空間へ、
テクノロジーを超えて、楽器のように生き生きとした音楽の躍動感を伝える、
究極のアンプ「RSA-F11」に「Kiso Acoustic スピーカーシステム HB-1」を設置しました。

“音楽は時空を超える”をテーマに、クラシックからポップスまで、
『ホテル・カリフォルニア』のライブ盤、『少年時代』や『卒業写真』を口ずさみ、
『北の国から』の主題歌には、北海道を思わせる、窓の向こうの風景が重なって…

島崎 藤村作詞の『椰子の実』も、この丘に、その時に、あの空に、美しく共鳴しました。
プログラムが終わり、リクエストをお楽しみいただいている頃、西の山ぎわが紅く染まり、
『そらいろの丘』ならではのサンセットが、こころに響く、エンディングとなりました♪

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2017年10月8日

そらいろ便り_2017

こころに響く、秋の空、秋の雲

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10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
一昨年のこの日、店舗案内ページを公開、おかげ様で、店舗オープン2周年を迎えました。
これまで2年間、こころを寄せていただき、どうもありがとうございます!

外壁や窓枠は、経るほどに風合いを深め、テーブル&チェアは、触れるたび手に馴染み、
日本に育つ木で囲まれた空間には、こころやすらぐ、ゆるやかな時が流れていることを、
知っていただき、親しんでいただく、2年の歩みでもありました。

ものづくりは「漆の器」だけでなく、『手づくりおさじプログラム』などを共創し、
森づくりは、千葉県(久留里)・静岡県(富士山麓)・山梨県(山中湖畔)・栃木県・群馬県など、
毎月あちこちの山へ出向き、未来の森を育てています。

店づくりは、その傍らで、ふたり在宅の日を「店舗営業日」としてオープン。
私たちの生業は「木」と向き合うこと、『そらいろの丘』は喫茶店や飲食店ではなく、
「漆の器」を展示販売するギャラリー、ご来訪いただいたお客様をおもてなしするカフェ、
“ものと出会う まちの風景”をキャッチフレーズに営んでおります。

今月から「店舗営業日カレンダー」は土日祝のみ公開し、平日はご予約制としました。
店舗営業日以外のご来店を希望される時は、メールまたはお電話にてご予約を承ります。
これからも、私たちらしい店づくりを心がけ、ものがたりを紡いでゆきます。

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2017年9月30日

信州小諸・城下町フェスタ_2017

Category: 年輪を重ねる

江戸時代から受け継がれる掛川家に『そらいろの丘』の看板を掲げて
かつての小諸宿を思わせる「漆の器」と、御牧ヶ原の風景写真を展示した、私たちならではの空間づくり

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信州小諸らしい、青空に恵まれた5日間。
江戸時代から受け継がれる重要文化財や旧家が所々に保存され、
現代の営みと融合しながら、古き良き町並みを今に伝えるまちに、
にぎわい甦る『信州小諸・城下町フェスタ』が開催されました。

「木」と向き合うことを、長年の生業としてきた私たちは、
匠の技で築かれた木造建築、魅力ある町並みを大切に、後世へ受け継いでゆくという、
イベントの背景に賛同し、一役を担うことができればと、第2回から出展しています。

そこで暮らす人々の、美意識が創りあげる、町並みは足並み。
奇をてらう展示ではなく、かつての小諸宿を思わせながら、本町の今にとけ込むよう、
町家がギャラリーにもなり得る可能性を伝える、私たちらしい展示に努めました。

老舗商家の中庭で、フジバカマに飛来したアサギマダラを、そぅっと見守った日。
素敵な展示になりましたね~お借りした町家のご家族と、はずむ会話、かわす笑み。
旅人をあたたかく迎える、町人とのふれあいが息づくまちに、
そこで暮らす人々の美意識が生き続ける、町並みの景観が継承されることを願って。

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2017年9月25日

秋分の頃_2017

大地を受け継ぐ営みと、自然が調和して織りなす、美しき日本の原風景

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黄金色に輝く、実りの季節。
ひとの営みが自然と調和して織りなす風景は、豊穣の時を迎えています。

厚い雲に覆われた「野分立つ」朝、
霧や雲があると、木々や生物の息遣いが身近に感じられますね~
この丘の風景に魅せられたお客様から、素敵なお言葉が寄せられて。

雲が流れゆき「野分晴れ」となった朝、
御牧ヶ原には、季語や古語がぴったりですね~
この丘の風景に魅せられたお客様との、さりげない会話がはずんで。

実るほど、頭を垂れる稲穂。
美しい田園風景を望むことができる日々に、こころより感謝する季節です。

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2017年9月10日

蕎麦の花咲く_2017長月

Category: 浅間山を望む

上:青空に映える、清楚で可憐な蕎麦の花。
下:雲に覆われることの多い季節、蕎麦畑からあおぐ、つかの間の雄姿。

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蕎麦の花咲く、実りの季節。

8月31日で竣工から丸2年、この丘へ移り、3回目の秋を迎えています。
一昨年も昨年も、晴天率の高い小諸らしからぬ、秋雨が続きましたが、
今年は、大暑の頃の長雨が明けてから、さわやかに過ぎゆくこの頃です。

スカッと秋空の下、風にゆれながら、ひょろひょろと首を伸ばす、
蕎麦畑から見上げる青空に、こころもからだもスキッと。
蕎麦畑からあおぐ浅間山は、実りの季節を見守るように。

『そらいろの丘』のキャッチコピーは、“ものと出会う まちの風景”。
にわのわ伊勢丹新宿店でお会いした、お客様との再会も、実を結ぶこの頃、
「漆の器」を手にするたび、このまちへ、想いを馳せていただけますように。

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2017年9月10日

風景にとけ込む_2017秋

白い花咲く蕎麦畑より、秋色の空を見あげて

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天高く馬肥ゆる、実りの季節。
今秋もまた、近くの蕎麦畑が、真っ白なお花畑となりました。
スカッと秋空の下、昔、都へ献上した駿馬が肥ゆる、御牧に想いを馳せて。

お花畑に誘われて、小高い丘の上から、見あげる秋色の空。

清楚で可憐な花が、いち面に咲きほこる蕎麦畑は、信州の秋の風物詩。
向こうの田園も、日に日に黄金色へ、実るほどに頭を垂れはじめています。
ひとの営みが自然と調和して織りなす風景は、はれやかに、ゆるやかに

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