2018年7月24日

浅間山を望む_2018文月

Category: 浅間山を望む

上:東雲色に染まる時、美しく映えるシルエット
下:ひと雨過ぎて、みずみずしく映える山頂と桑

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山滴る季節、浅間山もみずみずしく。

東の窓から、浅間山を望む「定点観測の軌跡」も、3年目の夏。
いつの間にか、桑の枝が写りこみ、気がつけば、背伸びしながら写真撮影!
木々の生長に、時の流れを重ねる、今日この頃です。

実を熟す季節が終わり、ポコリンも現れなくなった桑畑にて
風抜ける木立の、ここちよさを伝えるかのように、みずみずしい桑の木。
生命力あふれる桑の葉は、野草茶や草木染めにも使われてきました。

先週の夕立が過ぎてから、虫の音も移りゆき、朝夕の涼風にホッとひと息。
先の天気予報では、最高気温も下がり、ひと足早く秋めくのでは?と、
高原の風わたる丘が、出会い&再会に恵まれることを、こころ待ちに。

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2018年7月23日

大暑の頃_2018

鮮やかに移りゆく田園風景と、連日の暑さで霞がかる山並み

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暑中お見舞い申し上げます。
今日から「大暑」、1年でいちばん暑い頃、とはいえ、
すでに小暑の頃から、例年にない猛暑が続いております。
そして今年もこの丘に、ひまわり咲く季節となりました。

種蒔きの頃の遅霜、定植後の降雹、昨夏より後れながら、
ちいさな種から、大輪の花咲かせる日を、こころ待ちに。
先の天気予報では、8月になれば例年並の気温となり、
信州小諸らしい、青田風わたる日和も、こころ待ちに。

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2018年7月16日

手のひらから_2018夏

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ご来店いただいたお客様が、手にとって、肌ざわりを感じられるように、
木ならではの、あたたかさやここちよさに、親しんでいただけるように、
『そらいろの丘』のギャラリーは、小さなスペースながら、
手のひらから伝わること、手のひらから伝えることを、大切に考えています。

カウンター越しの厨房で、オーダーいただいた珈琲を淹れながら、
漆の器」を手にとられるお客様と、さりげないコミュニケーションを、
『そらいろの丘』のカフェは、ギャラリーに併設して、
日々ご愛用いただくもの、長く使い続けるものを、伝える場と考えています。

この夏、ご好評いただいている、こころを結ぶ贈り物を壁面に展示、
ご進物に喜ばれる「こ膳」のお箱もご用意、ご来訪いただいたお客様から、
訪れるたび、ひとつずつ揃えてゆきたい!と、嬉しいお言葉を頂戴しました。
“ものと出会う まちの風景”が、旅の思い出のひとつとなりますように♡

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2018年7月9日

小暑の頃_2018

雨あがりの朝、青空に映える八ヶ岳、青田風わたる田園風景

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七夕が過ぎ、大暑に向かってどんどん暑くなる季節、小暑(しょうしょ)。
雨あがりの朝、スカッと青空ひろがる風景もつかの間、
陽が昇り、夏雲がもくもくと、夕方には、雷雨がゴロゴロと、
見上げた空の色が、めまぐるしく移り変わるこの頃です。

保全活動に尽力されている、地元の方にお声がけいただき、
『こもろミズオオバコビオトープ』へ、ホタル観賞に行きました。
最初は数匹だったという、小さな体のヘイケボタルが、たくさんの光に☆
小さな力は、やがて大きな光になることを、蛍の舞が教えてくれました。

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2018年7月1日

こ膳

Category: こ膳

綴じ目が波模様を描く、スタッキングできる「こ膳」は、手頃な大きさが魅力

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手のひらから伝えるギャラリーに「こ膳」が並びました。
ご予約を承り、今秋10月末から、順次お届けする予定です。

“ものと出会う まちの風景” と “漆の器ひとつ こころ豊かに” をキャッチフレーズに、
『そらいろの丘』は、家時間を愉しんでいただく、ライフスタイルをご提案する店舗。
皆さまのおうちカフェを演出する「こ膳」は、そんな“そらいろスタイル”のひとつ。

選りすぐりの檜材で、幅210 × 長250mm という 小ぶりなお膳=こ膳 は、
使いこむほどに、あたたかく、くつろぎのひと時に、やさしさを運びます。
重ねるほどに、おさまり良く、増やすほどに、綴じ目が波模様を描きます。

私たちの店舗で、日本に育つ木のここちよさを感じてくださった皆さまが、
ご自宅で、日本に育つ木の魅力に親しんでいただけることを願っております。
リクエストいただきました皆さま、ご来店をこころよりお待ちしております!

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2018年6月30日

黄昏色に染まる時_2018夏至

朝陽に照らされ、油彩のように描かれた、八ヶ岳と雲の峰

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蝉羽月常夏月
夕暮れの“そらいろ”に、夏の訪れを予感した6月の終わり、
平年より22日早く、関東甲信地方の梅雨明けが発表されました。

6月の梅雨明けは、観測史上初めてとのこと、
梅雨入りから23日という日数も、1978年に並ぶ最短のようです。
つい10日ほど前、富士山を望む、梅雨寒の朝を迎えた頃は、
まだまだ小さかったひまわりも、ぐんぐん背を伸ばしています。

晩秋から冬は、スカッと青空に、キリッと映える山並みも、
盛夏から秋は、ふたたび出逢うことのない、雲模様と共に。
朝陽に照らされ、ドラマチックに描かれた、梅雨明けの朝、
「一日一絵」を追いかける、3年目の夏がはじまりました!

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2018年6月29日

東雲色に染まる時_2018夏至

ふと見上げた空の色、こころ留めた瞬間

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早朝の雲の色を表す、「東雲(しののめ)」という風情ある言葉は、
古の住居の明かり取りに、篠竹が使われていたことから、
篠の目が転じて、夜明けの薄明かりを意味するようになったそうです。

ある朝、東の空のシャッターチャンスを待っていると、
西の空まで東雲色に染まる、一瞬の“そらいろ”が描かれました。
建物が左の定位置から、この朝は、建物が右のフレーミングに。

サッカーワールドカップ ロシア大会の帰国会見より、
「見上げた空の色は忘れるな」という言葉に、こころ染み入りました。
空はこころを映すキャンバス、こころ留めた瞬間、いつまでも大切に。

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2018年6月24日

常夏月の夕暮れ

夕焼けに映える『そらいろの丘』、やがて漆黒の闇へとけ込んで

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からっとした気候の信州小諸は、夕焼けが鮮やかですね~
お客様と話が弾んだ日、夏の訪れを予感する、真っ赤な夕焼けに。

黄昏時から、みるみる薄暗くなる逢魔時(おうまがとき)は、
妖怪など怪しいものに出会いそうな、という語源の時間帯ですが、
恵みの太陽が照りつける季節は、紅に染まる時に出くわすことも。

旧暦では盛夏の頃、水無月の異称「常夏月(とこなつづき)」から、
この日の夕空は、常夏月の夕暮れと、こころに刻みました。

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2018年6月23日

虹色に染まる時_2018夏

雨あがりの空に描かれた、一瞬の光景!

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梅雨明けはいつだろう?と、空を見あげた夕暮れ、
緑深まる千曲ビューラインの向こうに、虹が描かれました。
流れゆく雨雲に、垣間見えた青空が、夏の訪れを告げるように…
虹はみるみる移ろい、やがて、夕闇へ消えてゆきました。

にわのわ』での出会いから、遠路をご来訪いただいたり、
お客様とお客様が、空の彼方へこころ寄せる時となったり、
この丘が、もの・ひと・まちをつなぐ場となりますように…
“思いの架け橋”とも言われる、虹の向こうに、願いを架けました。

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2018年6月20日

蝉羽月の夕暮れ

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風待月涼暮月鳴雷月
旧暦では盛夏の頃、水無月には「蝉羽月(せみのはづき)」という異称も。

夏蝉が鳴きだし、蝉の羽のような薄衣を身に纏う季節、に由来するそうで、
平安時代に生まれた「襲の色目」には、蝉の羽色と檜皮色の組み合わせも。
裏地が透けた独特の色合い、繊細な配色美は、奥ゆかしい和の美意識こそ。

ハルゼミからナツゼミへ、蝉の大合唱も声色が移りゆく頃、
この日の夕空は、蝉羽月の夕暮れと、こころに刻みました。

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