2020年5月14日

風景にとけ込む_2020立夏

澄みわたる空、萌ゆる野山にとけ込む『そらいろの丘』

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自然の営みは変わらず、若葉萌ゆる季節を迎えました。
どの草木もちいさな命、その尊さを思いながらも、
ひとの営みを持続するため、草刈りに追われる、季節到来でもあります。
私たちの土地は身の丈ですが、隣接する荒地の草刈りも心がけています。

ゴミが不法投棄される、鬱蒼とした藪だった桑畑は、
地主さんのご厚意で整備させていただき、風抜ける木立へ。
荒れ放題となっていた、この丘へ続く市道も、
除間伐や草刈りを続けた甲斐あって、美しい景観ふたたび。

畑仕事に来られる地元の方から、ごくろうさん!と声をかけていただき、
ライフワークの森づくりから、話がはずみ、人がふれあう、5年目の夏。
この丘に自生する木も、植樹した幼木も、風景にとけ込んで
草刈りを心がけ、まちのお役に立つ、今できることに勤しむこの頃です。

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2020年5月11日

そらいろの丘_2020立夏

Category: 浅間山を望む

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何事も自粛しているから、空が澄んでいるのですね~
澄みわたる空に誘われて、お隣へ回覧板を届ける道すがら、
浅間連山に抱かれる『そらいろの丘』を望みました。

山笑う季節、浅間山の頂は、いつしか雪が解けて。
大地を守り続ける方々のおかげで、この美しい菜の花は、
信州小諸産100%の「菜の花油」となるそうです。

私たちの活動に共感し、会いに来てくださる丘であり続けたい、
いつか訪れたいまち、そんな想いを馳せていただけますように、
この丘から望む風景を綴る、今できることに勤しむこの頃です。

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2020年5月8日

富士見平を望む_2020立夏

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いつもの初夏と変わりなく、田植えがはじまる、立夏の頃
大地を守り続ける地元の方々のおかげで、今年もまた、
刻々と移りゆく、美しい田園風景を望む季節となりました。

5月の満月「フラワームーン」が西の山の端に沈む頃、
夜明けの富士見平が、ほんのり花色に染まりました。
まだまだ遅霜の心配をする、花冷えの朝、一瞬の光景。

やがて夜が明け、りんごの花や菜の花が咲く田園、
青空を映す田圃は、やんわり春色に染まりました。
この丘から望む風景を綴る、今できることに勤しむこの頃です。

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2020年4月24日

ちいさな種から_イタヤカエデ

のびのびと枝を伸ばす板屋楓に、大きくなったね~と声かける朝
清楚で可憐な花は、いつしか“プロペラ”となり、風に乗って遠くへ

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『そらいろの丘』に植樹した板屋楓(いたやかえで)が、花を咲かせました。
ちいさな種から芽生え、この丘へ定植した幼木は、いつしか見上げるほどに 🌳
華やかに咲き誇る園芸種の花と違い、野生種の花は、ひっそりと、しっとりと、
自然の営みのあるべき姿を諭してくれます。

板で葺いた屋根のように、葉がよく繁ることに由来するイタヤカエデは、
木材流通上では、日本に育つ他のカエデや、外国産メイプルと区別され、
通直で硬質できめ細かな木材は、「木の芸術品」といわれるピアノに使われます。
ピアノのある風景に、イタヤカエデの生長を重ねた、5年目の春。

ものがたりは、ちいさな種から。
ちいさな命の尊さを思うこの頃です。

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2020年4月11日

富士見平を望む_2020清明

八ヶ岳の頂はふたたび白く、『そらいろの丘』の春はゆるやかに

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信州小諸で9年目の春。
標高差150メートル下った町中では、ソメイヨシノが見頃のようですが、
大寒の頃と変わらない田園風景は、明日への力を蓄えているかのように。

3日前はスーパームーンでしたが、ためらいながら昇ってくる「十六夜」
月の出を立って待つ「立待月」、座って待つ(ほどゆっくり昇る)「居待月」
が西の空で、次の満月は5月7日ですよ~と微笑んでいるかのように。
何事も自粛の日々、月に願い、満ち欠けに親しみながら過ごしたいものです。

自然の営みは変わらず、万物が清く、明るく、美しい、清明の頃
指標植物のコブシが花を咲かせ、バッコヤナギの穂が青空に映えて、
園芸植物のような華やかさはなくとも、『そらいろの丘』の春はうららかに。

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2020年3月31日

空へ続く_2020春

Category: 空へ続く

ほんのりふくらむ木々の梢も、空へ続く、早春の風景

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各地から桜便りが届く季節、信州小諸は梅の花咲くこの頃です。
今年は雪のない冬でしたね~とご挨拶する、春分の頃
湿雪がみるみる積もり、降りじまいの雪を表す「雪の果て」に。
写真は啓蟄の頃空へ続く『そらいろの丘』より。

5年目の春、思いがけず試練の日々となりましたが、
新作発表に向けたものづくりと、植樹の季節を迎えた森づくりに専念し、
「漆の器」のつかい手となってくださったお客様をおもてなしする、
独創性ある店づくりに尽力したいと、あらためてこころに刻みました。

この丘から撮影する、移りゆく風景もまた、独創性のひとつ。
店舗兼住宅だからこそ、シャッターチャンスに恵まれる一瞬の光景を、
ご来訪や再訪を思い描いていただく、写真と文章で伝えてゆく活動が、
このまちのお役に立つことを、こころより願っております。

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2020年3月27日

ちいさな種から_2020春

今年も真っ先に、ひときわ目を引く、スイセンの花

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野山の草木はつつがなく、芽吹きの季節へ。
横浜から飛騨へ、飛騨から信州へ、祖母の庭から一緒に旅してきたスイセンが、
今年も真っ先に花を咲かせ、力強く、一生懸命に、太陽の光を浴びていました。

「春に3日の晴れなし」と言われるように、
春霞から霧へ、小雨から霙、そして名残雪へ、日々天気が変わるこの頃ですが、
今年はいちだんと花が多く、元気に、一心不乱に、春を謳歌しているようです。

例年は清明の頃が花盛り、今年は春の訪れが早いと、笑みがこぼれた春分の頃。
ふり向けば、桑畑の梢もふくらみ、信州小諸らしい青空に映えて。
見上げれば、獲物を狙って羽ばたくオオタカ、畑を耕すトラクターの音。

5年目の春は変わらず、うららかに移りゆくこの頃です。

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2020年3月6日

浅間山を望む_2020弥生

Category: 浅間山を望む

『そらいろの丘』を左に望む、大自然の懐へ続く一本道

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「草木萌動(そうもくめばえいずる)」から蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)へ、
春待つ梢がほんのりふくらみ、冬籠りしていた虫たちが動きはじめる頃。
不要不急の外出を控える日々ながら、必要至急な用事で近隣へ出かけた折、
ふり向けば、青空に映える浅間連山が、山麓のまちを抱きかかえるように。

ここはお隣 佐久市、旧浅科村の田園風景を貫く一本道。
浅間南麓に開けた市街地から、左手前に隆起した御牧ヶ原まで、
大自然に抱かれた、小諸のまちを見わたすことができる、絶好のビューポイント。
自然の営みは変わらず、ひとの営みを見守りながら、春を迎えようとしています。

どんな試練の日々も、真っ直ぐに歩いて行こう!と諭してくれる一本道。
野山の草木も私たちも、変わらず元気にしております。
春になったら訪れたい~とお声がけくださった皆さま、自粛が緩和されたらぜひ!
草木萌ゆる『そらいろの丘』で、おだやかなひと時を♡

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2020年3月3日

年輪を重ねる_2020春

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私たちのものづくりのテーマは「年輪を重ねる」ですが、
重ねた時のかたちを大切に、試行錯誤を重ねてきた「重ね箱」を、
お慶びの贈り物にお選びいただいたり、ご家族の歩みにとご予約いただいたり、
この丘でのめぐり逢いに、こころより感謝する、5年目の春。

ぎゅうぎゅうに詰める箱ではなく、1段1段をおおきな皿のように、
ハレの日だけでなく、ちらし寿司など、日々の食卓にもぜひ!
とお伝えしているイメージを、「みつ入れ子」も並べて写真撮影しました。
華やかな雛人形はありませんが、拙いお料理に花桃を添えて…

やわらかな早春の光が演出する、桃の節句の昼下がり。
ちいさな家族のささやかな食卓で、こんな風にお使いいただけたらと。
丹精込めてつくられたものを大切にしながら、ていねいに生きてゆきたいわ~
嬉しいお言葉は、ものづくりの糧に、私たちの「漆の器」は、ご家族の年輪に。

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2020年2月1日

富士見平を望む_2020大寒

北風が描いたすじ雲はどこへ?ほんのり暖かな2月のはじまり

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今年はマイナスふた桁になりませんね~
とご挨拶する、あたたかな大寒が続いています。
マイナスひと桁に冷えこんだ朝、
青空に映える土色の大地に、躍動の息吹が感じられました。

信州小諸御牧ヶ原へご来訪いただくために、
年一度は首都圏へ出向くことを掲げて、
出展計画や新作発表に向けた、大事な季節でもあります。
この丘の鳥たちも活発に飛び回る、立春はもうすぐそこに。

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