2020年7月6日
            	
	            
			
				
梅雨空に負けず、大雨に負けず、佐久平を見守りながら航海する「荒船丸」
 

いつか旅した町の豪雨災害に胸痛む日々、こころよりお見舞い申し上げます 💧
日曜日の朝、荒船丸に登ってきます!と、メッセージが届きました。
荒船山を「荒船丸」と親しんでいただき、ありがとうございます。
翌日、荒船丸のデッキに立ちました!と、記念写真が届きました。
つかの間の山日和、無事登頂されたご様子を、嬉しく拝見しました。
雲、雲、雲、、、の日々ですが、久しぶりに現れた「荒船丸」
この丘から直線距離で23km、そう遠くはない県境の山。
晴れた日には、御牧ヶ原を見わたすことができるのでしょう。
この風景を望むたび、お客様の笑顔を思い出すことでしょう。

							 
			
    			 
					
				2020年7月1日
            	
	            
			
				

信州小諸は栗(くり)の花咲く季節、その白くゆれる花を思う、
クリの小径木を活用した「みつ入れ子」が仕上がりました。
塗師自ら森づくりで間伐したクリ材と、地場産材を活用し、
年輪=生きている素材の表情を生かして、漆を塗り重ねました。
私たちの「漆の器」の定番は、木目がやわらかな散孔材を使用し、
日本の伝統色「墨」と「緋」の2色に仕上げていますが、
木目がくっきり表れる環孔材は、このクリ材だけということもあり、
展示カウンターでひときわ目を引いています。
どんな風に使おうか、あれこれイメージすることも、愉しさのひとつ。
いちばん大きなサイズに、すっぽりと片付くことも、嬉しさのひとつ。
高台(脚部)のない形状は、食卓に据えて使っていただきたいから。
素材の軽さがなす入れ子の発想は「木の文化」ならではの魅力です。
森づくりから生まれるものづくり、私たちの活動を応援してくださる、
皆さまの元へ旅立つ日をこころ待ちにしております。

							 
			
    			 
					
				2020年6月22日
            	
	            
			
				

今年はちょっぴり遠目に、その気配を感じて、その境界線を見守って
 

「桑畑にて」というタイトルで綴る風景も、5年目となりました。
風が吹くと実は落ちて、風が止むとやって来る、お馴染みポコリンですが、
今年は「フィジカル・ディスタンシング」で、その気配を見守っています。
2019夏  2018夏  2017夏  2016夏
懐かしいこども時代を思い出しながら、ジャムを沢山作りました!
桑の実摘みに来訪されたお客様から、桑の実を描いた絵手紙が届きました。
どんより梅雨空の日々に、あたたかなお言葉をありがとうございます。
文字を書き、文章を綴り、こころを伝えることは、私たちも大切に。
コツコツと整備した甲斐あって、ひとを見守る、桑の木も誇らしげに。
シルクにロマンを馳せた、桑畑は今、皆が集う憩いの場。
一本の木から生まれるふれあいを、こころに刻みました♡

							 
			
    			 
					
				2020年6月19日
            	
	            
			
				

ものづくりと言っても、スタイルはそれぞれ。
つくることに専念して、委託や卸で販売する昔ながらの様式もありますが、
私たちはつくり手であり、売り手であり、つかい手であることを大切に考え、
ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』を営んでおります。
つくり手として、売り手として、年一度は首都圏へ出向くことを掲げ、
『にわのわ アート&クラフトフェア・チバ』は大切な出会いの「わ」に。
訪れるたび、ひとつずつ揃えたい!と、開催後にご来訪いただくご縁に恵まれ、
大切な「それから」となっております。
『にわのわ』の新しいコーナー「つくり手のそれから」にて、
店舗再開した『そらいろの丘』をご紹介いただきました。
ものづくりのテーマは、森で木が年を重ねるように「年輪を重ねる」こと、
店づくりのテーマは、つくり手とつかい手がふれあい「時を重ねる」こと。
信州小諸に親しんでいただく機会となり、まちを潤すことでお役に立ちたい、
この丘へ根を下ろすことができた、私たちの活動の原点を、振り返る掲載に。

							 
			
    			 
					
				2020年6月15日
            	
	            
			
				
恵みの雨あびて、みずみずしく潤う、窓の向こうの田園風景
 

すがすがしい初夏から、みずみずしい仲夏へ移りゆく、芒種の頃。
恵みの雨降る季節、シャッターチャンスはつかの間ですが、
雨もようの合間に、流れゆく雲が描く、一瞬の光景を追いかけて。
癒やされる香りですね!はい、ウイルス抑制に効果があるそうです~
県内の移動自粛が緩和され、ご予約いただいたお客様をお迎えするため、
手指衛生には、正プラス株式会社 yuicaブランドの「森のおしぼり」を、
「日本の森」の香りに親しんでいただく、私たちならではのおもてなしに。
木造空間の除菌には、黒澤酒造の高濃度アルコール「白樺の里」を、
マスクエチケットには、家業の技術を生かした、親友の手作りマスクを。
環境の日に綴った思いと共に、“メイド・イン・ジャパン”のものづくりは、
これまでも、これからも、ライフワークの幹としています。
お世話になっている方々に、ぽんっと背中を押していただき、
店舗休業の日々から経済再開へ、ゆるやかに移りゆくこの頃です。
5年目の夏、ひと組のお客様とひと時を重ねる、店づくりを心がけて。

							 
			
    			 
					
				2020年6月2日
            	
	            
			
				

上:八ヶ岳を望む朝、田園をわたる清々しい風  下:雲がリフレクションする、この季節ならではの光景
 

野山の草木が生い茂る、季節はいつしか、立夏の頃から小満の頃に。
何事も自粛の日々から経済再開へ、ゆるやかに移りゆく6月となり、
ひとの営みと自然が織りなす風景も、ゆるやかに移りゆくこの頃です。
昨年末、お客様のお庭に差しあげた小楢(こなら)から、
カマキリが生まれました~とメッセージが届きました!
枝に卵が付いていたようで、思いがけず県を越えてしまいましたが、
終のお住まいに無事根づいたご様子、嬉しく受け留めました。
七十二候の「螳螂生(かまきりしょうず)」は、芒種の頃。
八ヶ岳の南麓はひと足早いですね~木から話がはずみ、心がつながる、
私たちならではの店づくりは、これまでも、これからも。

							 
			
    			 
					
				2020年5月14日
            	
	            
			
				
澄みわたる空、萌ゆる野山にとけ込む『そらいろの丘』
 

自然の営みは変わらず、若葉萌ゆる季節を迎えました。
どの草木もちいさな命、その尊さを思いながらも、
ひとの営みを持続するため、草刈りに追われる、季節到来でもあります。
私たちの土地は身の丈ですが、隣接する荒地の草刈りも心がけています。
ゴミが不法投棄される、鬱蒼とした藪だった桑畑は、
地主さんのご厚意で整備させていただき、風抜ける木立へ。
荒れ放題となっていた、この丘へ続く市道も、
除間伐や草刈りを続けた甲斐あって、美しい景観ふたたび。
畑仕事に来られる地元の方から、ごくろうさん!と声をかけていただき、
ライフワークの森づくりから、話がはずみ、人がふれあう、5年目の夏。
この丘に自生する木も、植樹した幼木も、風景にとけ込んで。
草刈りを心がけ、まちのお役に立つ、今できることに勤しむこの頃です。

							 
			
    			 
					
				2020年5月11日
            	
	            
			
				

何事も自粛しているから、空が澄んでいるのですね~
澄みわたる空に誘われて、お隣へ回覧板を届ける道すがら、
浅間連山に抱かれる『そらいろの丘』を望みました。
山笑う季節、浅間山の頂は、いつしか雪が解けて。
大地を守り続ける方々のおかげで、この美しい菜の花は、
信州小諸産100%の「菜の花油」となるそうです。
私たちの活動に共感し、会いに来てくださる丘であり続けたい、
いつか訪れたいまち、そんな想いを馳せていただけますように、
この丘から望む風景を綴る、今できることに勤しむこの頃です。

							 
			
    			 
					
				2020年5月8日
            	
	            
			
				

いつもの初夏と変わりなく、田植えがはじまる、立夏の頃。
大地を守り続ける地元の方々のおかげで、今年もまた、
刻々と移りゆく、美しい田園風景を望む季節となりました。
5月の満月「フラワームーン」が西の山の端に沈む頃、
夜明けの富士見平が、ほんのり花色に染まりました。
まだまだ遅霜の心配をする、花冷えの朝、一瞬の光景。
やがて夜が明け、りんごの花や菜の花が咲く田園、
青空を映す田圃は、やんわり春色に染まりました。
この丘から望む風景を綴る、今できることに勤しむこの頃です。

							 
			
    			 
					
				2020年4月24日
            	
	            
			
				


のびのびと枝を伸ばす板屋楓に、大きくなったね~と声かける朝
清楚で可憐な花は、いつしか“プロペラ”となり、風に乗って遠くへ

『そらいろの丘』に植樹した板屋楓(いたやかえで)が、花を咲かせました。
ちいさな種から芽生え、この丘へ定植した幼木は、いつしか見上げるほどに 🌳
華やかに咲き誇る園芸種の花と違い、野生種の花は、ひっそりと、しっとりと、
自然の営みのあるべき姿を諭してくれます。
板で葺いた屋根のように、葉がよく繁ることに由来するイタヤカエデは、
木材流通上では、日本に育つ他のカエデや、外国産メイプルと区別され、
通直で硬質できめ細かな木材は、「木の芸術品」といわれるピアノに使われます。
ピアノのある風景に、イタヤカエデの生長を重ねた、5年目の春。
ものがたりは、ちいさな種から。
ちいさな命の尊さを思うこの頃です。
