2020年7月16日
夜明けの空にとけ込む、暁月と金星(矢印)と木造建築と
『そらいろの丘』の1日は、夜明けの空を望むことから。
梅雨明けをこころ待ちにする朝、カメラを持って丘に立つと、
「宵の明星」として見上げていた金星が「明けの明星」に☆
「空へ続く」木造建築も、暁月と金星を見上げるように、
カメラを構える私もまた、夜明けの空にとけ込むように。
地球の流転と宇宙の神秘を感じる、一瞬の光景となりました。
木造建築への深い造詣から創りだされた、自然と調和する一軒家。
御牧ヶ原の丘の上に、ポツンと佇む『そらいろの丘』は、
時を経るほどに、この丘へ根ざして、風景にとけ込むかのように。
2020年7月10日
暦の上では小暑、七十二候では「温風至(あつかぜいたる)」の頃ですが、
今年は肌寒く、ひまわりの生長も遅く、どんより梅雨空が続いています。
雨あがりの夕暮れ、木立から差しこむ夕陽に、カメラを持って丘に立つと、
そんな予感通り、空がみるみる紅く染まり、美しい夕焼けが描かれました。
明日への希望を感じる、今年いちばんのドラマチックな夕空、
温風の季節はもうすぐそこに、自然の営みの声が聞こえてきました。
「いつかの夕暮れ」は、一緒に見上げた同志と、こころのアルバムに。
この日の夕空は、七夜月の夕暮れと、こころに刻みました。
2020年7月9日
「空色鼠」から「鈍色」へ、刻々と移りゆく“そらいろ”
この丘に立つと、空が広いわ~
とよく言われますが、どんより梅雨空の季節は、迫り来る雨雲もド迫力。
雨足はぐんぐん近づいて、やがて雨音が響きわたり、
日本の伝統色に例えるなら、空色鼠(そらいろねず)から鈍色(にびいろ)へ。
昨年は日照不足、一昨年は空梅雨と、年による天候の違いを実感しながら、
スカッと青空に映える八ヶ岳を、こころ待ちにするこの頃です。
ひと組のお客様とひと時を重ねる、ご予約制の店舗ならでは、
窓辺のお席で、移りゆく空模様を、こころに刻んでいただけますように。
2020年7月7日
どんより梅雨空の午後は、ラベンダーとハーブティーとショパンの調べと
新しい年を迎えてから、早いもので半年が過ぎました。
私たちを応援してくださるお客様と、はれやかな初日を仰いだ初春には、
思いもよらなかった試練の日々から、ゆるやかに経済再開するこの頃です。
私たちの活動から、信州小諸に親しんでいただき、まちを潤すことができたらと、
自ら首都圏へ出向き、お客様と出会う場に立つことを心がけてきましたが、
峠を越えることも、お客様とふれあうこともできずに過ぎ行く、5年目の夏。
私たちの「漆の器」のつかい手となってくださったお客様に、
おだやかな時を過ごしていただきたいという、店づくりのはじまりを大切に、
お客様同士が接触することのない、ご予約制の店舗として前進いたします。
今年の新作「みつ入れ子」や「むつ入れ子」をご覧いただけますように♡
2020年7月6日
梅雨空に負けず、大雨に負けず、佐久平を見守りながら航海する「荒船丸」
いつか旅した町の豪雨災害に胸痛む日々、こころよりお見舞い申し上げます 💧
日曜日の朝、荒船丸に登ってきます!と、メッセージが届きました。
荒船山を「荒船丸」と親しんでいただき、ありがとうございます。
翌日、荒船丸のデッキに立ちました!と、記念写真が届きました。
つかの間の山日和、無事登頂されたご様子を、嬉しく拝見しました。
雲、雲、雲、、、の日々ですが、久しぶりに現れた「荒船丸」
この丘から直線距離で23km、そう遠くはない県境の山。
晴れた日には、御牧ヶ原を見わたすことができるのでしょう。
この風景を望むたび、お客様の笑顔を思い出すことでしょう。
2020年7月1日
信州小諸は栗(くり)の花咲く季節、その白くゆれる花を思う、
クリの小径木を活用した「みつ入れ子」が仕上がりました。
塗師自ら森づくりで間伐したクリ材と、地場産材を活用し、
年輪=生きている素材の表情を生かして、漆を塗り重ねました。
私たちの「漆の器」の定番は、木目がやわらかな散孔材を使用し、
日本の伝統色「墨」と「緋」の2色に仕上げていますが、
木目がくっきり表れる環孔材は、このクリ材だけということもあり、
展示カウンターでひときわ目を引いています。
どんな風に使おうか、あれこれイメージすることも、愉しさのひとつ。
いちばん大きなサイズに、すっぽりと片付くことも、嬉しさのひとつ。
高台(脚部)のない形状は、食卓に据えて使っていただきたいから。
素材の軽さがなす入れ子の発想は「木の文化」ならではの魅力です。
森づくりから生まれるものづくり、私たちの活動を応援してくださる、
皆さまの元へ旅立つ日をこころ待ちにしております。
2020年6月22日
今年はちょっぴり遠目に、その気配を感じて、その境界線を見守って
「桑畑にて」というタイトルで綴る風景も、5年目となりました。
風が吹くと実は落ちて、風が止むとやって来る、お馴染みポコリンですが、
今年は「フィジカル・ディスタンシング」で、その気配を見守っています。
2019夏 2018夏 2017夏 2016夏
懐かしいこども時代を思い出しながら、ジャムを沢山作りました!
桑の実摘みに来訪されたお客様から、桑の実を描いた絵手紙が届きました。
どんより梅雨空の日々に、あたたかなお言葉をありがとうございます。
文字を書き、文章を綴り、こころを伝えることは、私たちも大切に。
コツコツと整備した甲斐あって、ひとを見守る、桑の木も誇らしげに。
シルクにロマンを馳せた、桑畑は今、皆が集う憩いの場。
一本の木から生まれるふれあいを、こころに刻みました♡
2020年6月19日
ものづくりと言っても、スタイルはそれぞれ。
つくることに専念して、委託や卸で販売する昔ながらの様式もありますが、
私たちはつくり手であり、売り手であり、つかい手であることを大切に考え、
ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』を営んでおります。
つくり手として、売り手として、年一度は首都圏へ出向くことを掲げ、
『にわのわ アート&クラフトフェア・チバ』は大切な出会いの「わ」に。
訪れるたび、ひとつずつ揃えたい!と、開催後にご来訪いただくご縁に恵まれ、
大切な「それから」となっております。
『にわのわ』の新しいコーナー「つくり手のそれから」にて、
店舗再開した『そらいろの丘』をご紹介いただきました。
ものづくりのテーマは、森で木が年を重ねるように「年輪を重ねる」こと、
店づくりのテーマは、つくり手とつかい手がふれあい「時を重ねる」こと。
信州小諸に親しんでいただく機会となり、まちを潤すことでお役に立ちたい、
この丘へ根を下ろすことができた、私たちの活動の原点を、振り返る掲載に。
2020年6月15日
恵みの雨あびて、みずみずしく潤う、窓の向こうの田園風景
すがすがしい初夏から、みずみずしい仲夏へ移りゆく、芒種の頃。
恵みの雨降る季節、シャッターチャンスはつかの間ですが、
雨もようの合間に、流れゆく雲が描く、一瞬の光景を追いかけて。
癒やされる香りですね!はい、ウイルス抑制に効果があるそうです~
県内の移動自粛が緩和され、ご予約いただいたお客様をお迎えするため、
手指衛生には、正プラス株式会社 yuicaブランドの「森のおしぼり」を、
「日本の森」の香りに親しんでいただく、私たちならではのおもてなしに。
木造空間の除菌には、黒澤酒造の高濃度アルコール「白樺の里」を、
マスクエチケットには、家業の技術を生かした、親友の手作りマスクを。
環境の日に綴った思いと共に、“メイド・イン・ジャパン”のものづくりは、
これまでも、これからも、ライフワークの幹としています。
お世話になっている方々に、ぽんっと背中を押していただき、
店舗休業の日々から経済再開へ、ゆるやかに移りゆくこの頃です。
5年目の夏、ひと組のお客様とひと時を重ねる、店づくりを心がけて。
2020年6月2日
上:八ヶ岳を望む朝、田園をわたる清々しい風 下:雲がリフレクションする、この季節ならではの光景
野山の草木が生い茂る、季節はいつしか、立夏の頃から小満の頃に。
何事も自粛の日々から経済再開へ、ゆるやかに移りゆく6月となり、
ひとの営みと自然が織りなす風景も、ゆるやかに移りゆくこの頃です。
昨年末、お客様のお庭に差しあげた小楢(こなら)から、
カマキリが生まれました~とメッセージが届きました!
枝に卵が付いていたようで、思いがけず県を越えてしまいましたが、
終のお住まいに無事根づいたご様子、嬉しく受け留めました。
七十二候の「螳螂生(かまきりしょうず)」は、芒種の頃。
八ヶ岳の南麓はひと足早いですね~木から話がはずみ、心がつながる、
私たちならではの店づくりは、これまでも、これからも。