富士見平を望む_2021処暑
七十二候では「天地始粛(てんちはじめてさむし)」の頃、 ひと雨過ぎて残暑が和らぎ、さわやかな風わたる、葉月の終わり。 ちいさな種から芽生えたひまわりは、頭を垂れて、種子を熟して、 この丘へ定植したミズナラは、今年も実を結 […]
富士見平を望む_2021立秋
七十二候では「大雨時行」から「涼風至(すずかぜいたる)」へ。 今夏は雨が少なく干ばつ、来る日も来る日も水遣りに追われた、盛夏から晩夏へ。 涼風わたる田園、すじ雲が描いた空もよう、暦通りに秋が訪れました。 夏休みに入り、行 […]
十六夜の夜明け
自然の営みはつつがなく、今年も夏至を迎えました。 恵みの雨降る季節、シャッターチャンスはつかの間ですが、 寅の刻の空に、一瞬の光景を追いかけて。 山の端から昇る、夕べの月だけでなく、 山ぎわへ落ちる、夜明けの月もまた、神 […]
虹色に染まる時_2021小満
いつもの初夏と変わりなく、田植えも終わる、小満の頃。 大地を守り続ける地元の方々のおかげで、今年もまた、 刻々と移りゆく、美しい田園風景を望む季節となりました。 田圃に水が潤い、映りこんだ空や雲が一瞬の光景を描く、 この […]
富士見平を望む_2021小満
空青く、緑映え、山笑う、信州小諸御牧ヶ原らしい風景。 例年は、もわ~んとパステルトーンに染まる、立夏の頃も、 今年は、どよ~んとした空もようが続く「走り梅雨」となり、 季節はいつしか、万物が満ちあふれ、草木が生い茂る、小 […]
富士見平を望む_2021穀雨
田畑に潤いの雨降る、穀雨の頃。 浅間山を望む風景と同様、八ヶ岳もふたたび冠雪、 まだまだ遅霜の心配をする、花冷えのこの頃です。 小諸の町並みから150メートル上った『そらいろの丘』では、 コブシの花が終わり、ようやくヤマ […]
富士見平を望む_2021雨水
七十二候では「草木萌動(そうもくめばえいずる)」の頃。 朝5時過ぎはマイナス10℃まで冷えこみましたが、 日中は10℃を超える暖かさ、まさに三寒四温のこの頃です。 恵みの雨で潤い、力みなぎる土色の田園。 御牧ヶ原でも蕗の […]
富士見平を望む_2021大寒
いちだんと澄みわたる空に、八ヶ岳の山頂が映える朝。 ふいに浅間おろしが吹き荒ぶ、厳寒の季節となりました。 定点観測の軌跡に、昨年の小寒を思い出しながら、 ひと足早い雄雉の鳴き声に、この丘の仲間を思いやるこの頃です。 長野 […]
富士見平を望む_2020冬至
いちだんと澄みわたる空、冠雪した山並み。 長野県は雪でしょう?とご心配いただきますが、 晴天率の高いまち 信州小諸は、雪のない真冬日。 窓辺の陽だまりがここちよい季節となりました。 「富士見平を望む」というタイトルで綴っ […]
富士見平を望む_2020立冬
赤朽葉(あかくちば)に染まる山肌、力みなぎる土色の田園。 美しいコントラストに、移りゆく季節を感じるこの頃です。 「この地方での最も忘れ難い、最も心地の好い時の一つである」 島崎藤村が『千曲川のスケッチ』に綴っているよう […]