店づくり_2022春

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コブシからサクラへ、信州小諸御牧ヶ原も花咲く季節を迎えました。
我こそは~と華やかに咲く園芸種と違い、花と葉を同時に開く野生種の山桜は、
清楚で可憐な花を、ひっそりとしっとりと咲かせます。
謙虚で真摯な姿は、この丘の風景にとけ込んでいます。

今春は「飲食店営業許可継続申請」の年となり、先日、無事に手続きを終えました。
保健所の巡回では、掃除が行き届いていますね!とお褒めの言葉をいただきました。
厨房はもちろん、手触りよいテーブル&チェア、すべすべの床、ぴかぴかの木枠窓、
日本に育つ木のここちよさを伝えるために、たゆまず心がけてきました。

ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、空間そのものが「木のギャラリー」
漆の器」をこれからご購入いただく方、これまでご購入いただいた方とふれあう、
ご予約制の店舗として、私たちらしいオンリーワンの店づくりに努めています。
時を経るほどに風合いを深めるよう、クリーンであることを大切にしています。

巷にあふれる、接着剤や化学塗料で固められた木製品と違い、
「木のギャラリー」を創る木は、天然木で、無垢材で、伝統工法でかたちを変えて、
呼吸しながら、伸縮しながら、生き続けているからこそ、ここちよく、あたたかい。
日本に育つ木の魅力と可能性を伝えるために、店づくりを続けてきました。

丹精込めてつくられたものを大切にしながら、ていねいに生きてゆきたいわ~
お客様のお言葉に、この空間が「つたえる」場になっていると、実感しております。
これまでの歩みはすべて、根となり葉となり、いつしか、幹となり花となる~
この丘に春を告げる山桜に、かくありたいと想う、7年目の春となりました。

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