染色月の夕暮れ
ふと見上げる空も、運ばれる風も、ほんのり秋めく頃、
台風一過の夕方『そらいろの丘』は、美しい夕焼けに包まれました。
「夕焼け」は、俳句歳時記では夏の季語であるように、
ぎらぎら照りつける太陽と、もくもく湧きあがる夏雲が描く、
真夏から晩夏の夕暮れは、ダイナミック&ドラマチックに描かれます。
葉月は、穂張月(ほはりづき)、雁来月(かりくづき)、秋風月とも言われ、
美しい響きの和語に、移りゆく季節を、愛でるこころが感じられますが、
この日の夕空は、染色月(そめいろづき)の夕暮れと、こころに刻みました。