2021年4月19日
上:うっすらと冠雪、程なく黄砂に覆われて雪解け(3月29日撮影)
中:ひと雨過ぎて、芽吹きの時を待ちわびる桑の梢(4月15日撮影)
下:花冷えの朝、ふたたび冠雪して息抜きする雄姿(4月19日撮影)
万物が清く、明るく、美しい、清明の頃。
小諸の町中では、園芸種の桜が見頃を迎え、
桜咲くから桜舞うへ、そして、花冷えのこの頃です。
うっすら冠雪、程なく黄砂に覆われた3月末。
すっかり雪解け、芽吹きの季節を待ちわびる4月中旬。
ふたたび冠雪、息抜きも大事と諭してくれた4月下旬。
「浅間山を望む」定点観測から、山の声が聞こえることも。
園芸種の桜が散ると、野生種の桜が花と葉を同時に開き、
山眠るから山笑うへ、そして、若葉萌ゆる季節を迎えます。
2021年4月8日
この冬は寒さが厳しかったので、木が休眠打破して、
信州小諸にも例年より早く、桜咲く季節が訪れました。
小諸の町中から150メートル上った、ここ御牧ヶ原では、
春を告げる指標植物、辛夷の花咲くこの頃です。
浅間おろしが吹き荒んだ翌朝、くっきりと映える山並み。
季節はめぐり、万物が清く、明るく、美しい「清明」へ。
「浅間山を望む」や「富士山を望む」は、四季を織りなす定点観測ですが、
「東雲色に染まる時」や「黄昏色に染まる時」は、定点からの撮影ではなく、
夜明けや夕暮れに、ふたたび望むことのない“そらいろ”を、こころ留めた時。
青空に望む一期一会の“そらいろ”は、「空をわたる」というタイトルに。
日本の伝統色「空色」は、昼の空を思わせるスカイブルー。
風が描いた空もように、今この空、今この丘、を感じていただけますように。
2021年4月1日
このロケーション、よく見つけましたね~
終の住まいと決めた時は、鬱蒼とした荒地でしたよ~
地主さんのご厚意で、両隣の荒地を整備させていただき、
「千曲ビューライン」の曲り角から続く、市道も整備し、
春夏は草刈り、秋冬は除間伐を、コツコツと続けた甲斐あって、
不法投棄されたゴミが散在している藪は、今や風抜ける木立へ。
塗師歴39年と共に、ライフワークの森づくり。
この丘は、実践例のひとつとなり、自然の営みが蘇りました。
6年目の春、蔓植物に覆われていた木々は、いきいきと枝を張り、
ニホンカモシカはじめ共生する動物たちは、のびのびと走り行き、
ご来訪いただいたお客様も、私たちも、ふぅ~っと深呼吸する丘。
農地や林地の間に、こんな木立があってこそ、自然豊かな景観へ。
そして、この桑畑は、かつて養蚕が盛んだった時代の文化遺産。
東信濃の歴史を未来へ語り継ぐことも、これからの大切な仕事に。
2021年3月31日
新春早々、佐久圏域にも「新型コロナウイルス特別警報」が発出され、
春待つ梢のように、じぃ~っと活動を自粛しておりましたが、
春分を過ぎて、お久しぶり!と初めまして!のご来訪が続いています。
2名様は対角にお座りいただき、4名様はアクリルパネルを設置して、
(長野県から配布された「飛沫防止パネル」を有効活用)
ご予約制の店舗ならでは、感染拡大防止の徹底に努めております。
辛夷のつぼみふくらむ3月の終わり、うららかな風景を望む窓辺に、
上田へ移住されたご夫妻、御代田へ移住されたご夫妻、そして私たち、
計6人中に母校卒が3人!という、嬉しいご縁に恵まれました。
何部だった?
音クラ?美クラ?(書クラ?)
3年間B棟だったよ~
晴天率の高いまちは暮らしやすいね~
ローカルな話がはずみ、笑みがこぼれた昼下がり。
お声がけくださったご夫妻が描く、未来へ続くプロジェクトを伺い、
この丘は暫し、母校の校名のように、“希望という名の丘”となりました。
2021年3月24日
時を降るほどに風合いを深める、ウッドチップから踏み板へ、ウッドデッキからファサードへ
丘の上にポツンと佇む、ギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、
日本に育つさまざまな木が、適材適所に生かされた木造建築。
日本に育つ木のここちよさを、五感で親しんでいただく木造空間。
そのアプローチには、山並みを見わたす、カラマツのウッドデッキ。
棟梁が鉋をかけて仕上げてくださった、カラマツ一枚板の踏み板。
車を降り立つ瞬間、ふわっと香る、ふかふかの地場産ウッドチップ。
ちいさな店舗ながら、すべてがオンリーワン!であることを大切に、
今春もまた、ウッドチップを敷きならしました。
この丘に根ざして6年目の春、この風景も記録に、記憶に、軌跡に。
2020小雪 2020立冬 2020立夏 2019夏至 2018立秋
*「風景にとけ込む」は、国産材を活用した木造建築の普及を願って、
『そらいろの丘』オフィシャルよりご紹介しております。
店舗兼住宅につき、写真撮影およびブログ・SNS 等への無断掲載は
ご遠慮いただいております~どうぞご了承くださいませ。
2021年3月23日
上:霞や霧に覆われ、いつしか雪解けした浅間山(3月10日撮影)
中:春の嵐が過ぎ行き、ふたたび冠雪した浅間山(3月14日撮影)
下:躍動の季節のはじまりに、息抜きする浅間山(3月23日撮影)
「春に3日の晴れなし」といわれるように、
春霞から霧へ、小雨から霙、そしてなごり雪へ、
日々天気が移り変わるこの頃です。
青い空と白い頂、コントラストが映えた、新春。
ほんのり春めく空、山肌が見えはじめた、立春。
霞や霧に覆われ、いつしか雪解け、春の嵐でふたたび冠雪、
躍動の季節のはじまりを諭すかのように息抜きする、早春。
先日は、国際宇宙ステーション「きぼう」が通り過ぎました。
3.11には、この空の彼方へ黙祷しました。
私たちは、浅間山を望むこの町で、10年目の春を迎えました。
2021年2月28日
七十二候では「草木萌動(そうもくめばえいずる)」の頃。
朝5時過ぎはマイナス10℃まで冷えこみましたが、
日中は10℃を超える暖かさ、まさに三寒四温のこの頃です。
恵みの雨で潤い、力みなぎる土色の田園。
御牧ヶ原でも蕗の薹(ふきのとう)が芽生えはじめているようですが、
最高地点のこの丘では、今か今かとこころ待ちに。
「富士見平を望む」風景の定点観測も、6年目の春。
大寒の頃と見比べ、ほんのり霞がかる大空、やんわり赤みがかる大地、
八ヶ岳の山頂の雪解けに、躍動の季節のはじまりを感じて。
2021年2月16日
『そらいろの丘』を左に望む、大自然の懐へ続く一本道
浅間南麓に開けた市街地から、左手前に隆起した御牧ヶ原まで、
大自然に抱かれる小諸のまちを見わたす、旧浅科村の田園風景。
ほんのり霞がかる空に、早春の息吹きを感じる季節となりました。
新春早々、長野県佐久圏域にも「新型コロナウイルス警報」が発出されましたが、
県内の感染状況が落ち着き、全圏域の感染警戒レベルが1に引き下げられました。
緊急事態宣言下の都府県を経由する出張は、未だ自粛していますが、
試練の日々の終息へ、躍動の季節へ、少しずつ前進しているこの頃です。
信念を貫き、真っ直ぐに歩いて行こう!と諭してくれる一本道。
まだまだ小雪が舞い、浅間おろし吹き荒ぶ日もありますが、
大自然の懐へ続く、この道に立つたび、私たちの歩みを重ねて。
2021年2月10日
ほんのり早春の息吹きを感じる「富士山を望む」夜明け。
見ている人、見ることができる町へ、想いを馳せる、
この丘へ根ざす拠り所となった、こころの風景。
しばらく遠出を自粛している日々、
この風景の向こうで、富士山を望んでいるかもしれない、
お客様や郷里の友の顔を思い浮かべる、こころの絆。
厳しい寒さに晒され、桜の木が「休眠打破」して、
今春の桜の開花は、平年より早いそうです。
自然の営みはつつがなく、6年目の春はもうすぐそこに。
睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走