2019年6月19日

立待月の夜明け

空が明るみはじめた寅の刻、富士見平を望む風景に、美しく映える「立待月」

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月を愛で、月と親しんできた、日本人。
太陽暦に代わる以前、月の満ち欠けを周期に、太陰暦が使われてきた歴史から、
多くの歌人が月を詠み、ロマンチックな月の物語が綴られてきました。

前の晩に、今か今かと立って待つうちに昇ってきた「立待月(たちまちづき)」
風情ある呼び名も、少し欠けたかたちも、奥ゆかしさを感じる「十七夜」が、
静寂につつまれた富士見平に、神秘的な光を放っていました。

東の空から昇る、夕べの月だけでなく、
西の空へ落ちる、夜明けの月も美しく。
朧月の夜明け蒼い朝を思いだす、「立待月の夜明け」とこころに刻みました。

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2019年6月17日

富士山を望む_2019水無月

Category: 富士山を望む

近・中・遠景の向こうに富士山の頂、地球は丸い!と感じる風景

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『そらいろの丘』の朝は、山の端がやんわりと明るみはじめる頃、
幾重にも連なる稜線の向こうに、日本一の頂をあおぐことから。
見ているひと、見ることができる町とつながる、大切な“こころの風景”。

秋から冬は、凛とした空気に、くっきりと映しだされる富士山も、
春から夏は、霞や雲に覆われ、雄姿を見られない日もありますが、
五月晴の朝、青空に輝く、白い頂を望みました。

遠・中・近景が見事にバランスしていますね~
昨年の今頃、遠路をご来訪いただいた、お客様のお言葉そのものの風景。
「富士山を望む」定点観測、次のシャッターチャンスをこころ待ちに。

睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走

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2019年6月16日

虹色に染まる時_2019梅雨

厚い雲に薄っすら描かれた虹(中央左)

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雨あがりの午後、風が通りぬけた空。
虹だよ!の声に、ハッとカメラを持ち、パッと外へ出て、
1枚撮影している間に、雲の向こうへ消えてしまった虹。

虹始見(にじはじめてあらわる)は「清明」末候の4月中旬、
虹蔵不見(にじかくれてみえず)は「小雪」初候の11月下旬と、
七十二候に表現されていますが、今年は「立春」にはじまり、
「穀雨」には虹色の光の帯「環水平アーク」を望みました。

温暖化や異常気象など、地球の変化を危惧しながら、
“思いの架け橋”ともいわれる虹へ、そっと願いを架けました。
雨あがりの朝は、西の空に、雨あがりの夕方は、東の空に。
「虹の向こうに」というタイトルで、虹色の空を追いかけて!

2019春 2019立春
2018秋 2018晩夏 2018夏 2018春
2016冬

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2019年6月11日

海を想う_2019芒種

Category: 空をわたる

ファインダー越しにひろがった、海を想う、蒼い朝

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みずみずしい大地に、さまざまな命が輝く季節、芒種(ぼうしゅ)。
七十二候では、カマキリが生まれ、ホタルが舞い、梅の実が色づく頃。
今年は「芒種」を迎えた翌日に、関東甲信の梅雨入りが発表されました。

野山も田園も、恵みの雨に潤い、緑深まる季節は、
夏の季語でもある「朝焼け」や「夕焼け」が、ドラマチックに映しだされ、
ハッとする“そらいろ”と、めぐり逢うこともあります。

今日は「海を想う」だね~みるみる霧が立ちこめる、雨あがりの夜明け、
ファインダー越しにひろがった一瞬の光景は、青ではなく、碧でもない、
草木が生い茂る意を持つ、「蒼い空」とこころに刻みました。

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2019年5月30日

富士見平を望む_2019小満

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万物が満ちあふれ、野山の草木が生い茂る、小満の頃
ひと雨降るたび、新緑から深緑へ、移りゆく季節、
窓の向こうの田園もまた、緑深まるこの頃です。

上旬には雹や遅霜が降り、下旬には猛暑が続き、
例年になく、気候の変動が大きかった月の終わり、
ひとの営みと自然が織りなす、この風景にホッとしました。

3年目となるマイプロジェクト「ちいさな種から」は、
種まくから育てるへ、前庭と千曲ビューライン沿いに定植、
今夏も笑みがこぼれ、話がはずみますように♡

この丘に根を下ろすことができた感謝の気持ちと、
私たちの活動の背景にひろがるのびやかな風景を、
1枚の写真にメッセージをこめて、4年目の夏のはじまりに。

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2019年5月17日

富士見平を望む_2019立夏

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窓の向こうがパステルトーンに染まる、立夏の頃
「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」から「蚯蚓出(みみずいづる)」へ、
ひとの営みもまた、外仕事がここちよい季節となりました。

田圃に水が潤い、移りゆく風景を鏡のように映し出し、
田圃に映りこんだ空や雲が、一瞬の光景を描く季節。
いつかの黄昏色に染まる時も、ちょうど今頃のマジックアワー。

早苗が背丈を伸ばすまで、今ならではの田園風景ですが、
今年はどんなリフレクションを見せてくれるだろう?
わくわく&ドキドキしながら、足早に月日が過ぎ行くこの頃です。

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2019年5月8日

富士山を望む_2019皐月

Category: 富士山を望む

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遅霜が降りた朝、雲ひとつない澄みわたる空。
幾重にも連なる稜線の向こうに、富士山の白い頂を望みました。
2000メートル級の山は、日に日に残雪が消えてゆくこの時季、
3000メートル級の峰は、その雪渓が標高を物語っています。

小さくても富士山、まぎれもない日本一の頂。
大きな窓から望む富士山は、皆さまとの会話のはじまり。
どこどこ~?あれあれ~!から、笑みがこぼれ、話がはずむ、
遠路をご来訪くださった、初対面のお客様とのひとコマです。

秋から冬は、凛とした空気に、くっきりと映しだされる富士山も、
春から夏は、霞や雲に覆われ、雄姿を望むことのできない日が続きます。
富士山を望む」定点観測、次のシャッターチャンスをこころ待ちに。

睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走

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2019年5月7日

黄昏色に染まる時_2019立夏

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太陽暦を24等分して、移りゆく季節を表す「二十四節気」
二十四節気をさらに約5日ずつ、3等分した「七十二候」
古代中国の暦に学び、日本の気候風土に適うよう改訂され、
歳時記や俳句にも使われてきた、四季を愛でる美しき表現。

自然の営みを目の当たりにする『そらいろの丘』ならでは、
自然を愛でるこころを大切にという思いが込められた令和の時代から、
「二十四節気」や「七十二候」が伝わる風景を追いかけてゆきます。

まずは「立夏」の初候、「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」
窓の向こうの田圃から、蛙の大合唱が響きわたる季節となりました。
大地を守り続ける地元の方々のおかげで、今年もまた、
ひとの営みが自然と調和して織りなす風景を、望む日々に感謝して。

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2019年5月5日

空をわたる_2019立夏

Category: 空をわたる

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GW半ばは、春雨もようとなりましたが、
恵みの雨を浴びて、木々の枝先が一斉に芽吹き、
点在する菜の花畑も見頃となった、GW後半。

恒例の『佐久バルーンフェスティバル』は、
残念ながら、強風のため、午後の競技はキャンセルとなりましたが、
早朝の空に、この丘ならではの「空をわたる」風景がひろがりました。

今年は寒の戻りが長く、ようやく春本番を迎えた『そらいろの丘』にて。
平成より「そらいろ便り」をご覧いただき、どうもありがとうございます。
令和の時代も、止まらず+少しずつ、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2019年5月1日

みつ入れ子

Category: みつ入れ子

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大・中・小3サイズ重ねて、波紋を描く「みつ入れ子」
手にとって口元へ運ぶ、手のひらに馴染む「お椀」とは違う、
並べた時の親しみやすさ、愛らしいかたちや質感を大切に、
重ねた時の収まりは、各々の使いやすさを考えた設計から。

塗師自ら、森づくりで間伐した木材=小径木を活用できないか?
森づくりとつながるものづくり、長年の思いを、ひとつのかたちに。
年輪=生きている素材の表情が魅力的な、「応量器」を思わせる入れ子は、
その性質から通常は使わない、樹木の芯を生かした、新たな試みでもあり。

高台(脚部)のない形状は、食卓に据えて使っていただきたいから。
サラダやシリアルやヨーグルトで朝食のシーンを演出するなど、
飯椀や汁椀とは違う用途で活躍する、手頃な大きさの口径は、
大:4寸5分(135mm)、中:4寸(120mm)、小:3寸5分(105mm) です。

森づくりから生まれるものづくり、私たちの活動を応援してくださる、
皆さまの元へ旅立つ日をこころ待ちにしております。

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