2019年11月30日

獣道の向こうに_2019霜月

愛らしい姿から伏せのポーズに、耳も倒して身構える「野生の掟」、望遠レンズにて

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いちだんと冷えこんだ霜月の終わり、霜柱立つ蕎麦畑に、
秋田犬?マサル?ではなく、“原キツネ”のツネピー!
愛らしい姿から伏せのポーズに、ピンと立った耳も倒すと、
その瞬間、獣道の向こうに走り去る、ひと回り大きなキツネ。

「野生の掟」を窓越しに見守った、ある朝のひとコマより。
冬毛に包まれたキツネたちは、ふんわり&あたたか、
この丘で共生する、野生動物の様子に、冬の訪れを知りました。
季節も走り去り、明日から師走、5年目の冬物語のはじまりに。

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2019年11月27日

荒船丸ゆく_2019小雪

Category: 荒船丸ゆく

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七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」の頃、
そして、「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」の頃。
タヌキオオムラサキが集い、草木染めにも活用した、
桑の木の葉がバサバサと落葉し、浅間おろしに舞う季節となりました。

あの台風以来、まちの中が元気なくて~と、お客様と話した翌日、
荒船丸ゆく」風景に、ハッとする光芒が描かれました。
佐久平のまちを照らし、千曲川沿いへ降りそそぎ、
梯子のような光から、天使が下りてくるかも知れない、一瞬の光景!

澄みわたる空に現れる「薄明光線」は、「天使の梯子」とも呼ばれ、
画家レンブラントが好んで描いたことに由来する「レンブラント光線」、
宮沢賢治が表現した「光のパイプオルガン」など、別名も奥ゆかしく。
この光以来、まちの中が明るくなりますように~と、思いを託しました。

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2019年11月17日

薪ストーブ燃ゆる_2019冬

上:ぽかぽかと陽だまり、ゆらゆらと薪ストーブ、あたたかな冬の日
中:玉切りを薪割りした瞬間、あざやかな木肌は、木が生きている証
下:太さも曲りもいろいろな森の恵みを、手をかけて、薪として活用

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薪ストーブ燃ゆる、あたたかな冬の日。
夏は涼しく、冬は暖かい、風土に根ざした木造建築は、
太陽が高い季節は、空へ向かって伸びる支柱が、強い陽射しを遮り、
太陽が低い季節は、室内の隅々へ、あたたかな陽光が差しこみます。

地主さんのご厚意で、両隣の荒地を整備させていただきながら、
不法投棄されたゴミが散在する、鬱蒼とした藪は、風抜ける木立へ。
枯れ木や枝は、割って、積んで、十分に乾燥させて、薪ストーブへ。
ライフワークの森づくりを実践する場となり、美しい景観もふたたび。

森の恵みを使ってものづくり、次世代の木を育てる森づくり
日本人が受け継いできた、循環する自然の営みを、広く伝えてゆきたい、
木のここちよさを伝える店づくりは、そんな想いからはじまりました。
薪づくりはコツコツと、木立はのびのびと、空へ続く風景にとけこんで。

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2019年10月30日

黄昏色に染まる時_2019神無月

雨あがりの夕暮れ、みるみる染まりゆく、幻想的な“そらいろ”

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次はぜひ「黄昏色に染まる時」をご一緒しましょう~
空がいちだんと澄みわたる、晩秋から冬の再訪をご案内しておりますが、
雨あがりの夕暮れ、富士見平を望む風景が、幻想的な光景となりました。

希望という言葉を想起した黄昏時、翌日は久しぶりの秋晴れに。
できることを、できるかたちで、小さな心を、大きな力へ…
ホッとやすらぐ、“そらいろ”をお届けすることも、できることのひとつ。

にわのわ』のご縁で思いを寄せる、千葉県佐倉市周辺の報道。
台風21号で被災された皆さま、こころよりお見舞い申し上げます。
一刻も早くおだやかな日々が戻りますよう、お祈りしております。

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2019年10月26日

富士山を望む_2019神無月

Category: 富士山を望む

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富士山と八ヶ岳から、初冠雪の便りが届いた、降霜の頃。
その雄姿を撮影しようと、こころ待ちにしていた、野分晴の朝、
みるみる東雲色に染まる空へ、白い頂が浮かびあがりました。
富士山を望む」風景は、皆さまとの大切なこころの絆。

山粧う季節から山眠る季節へ、紅葉は山腹から山麓のまちへ。
暦の上では、初霜が降りる頃ですが、今秋の紅葉は遅いようです。

『そらいろの丘』から望む風景が恋しくなりました~
富士山の向こうから、峠を越えてご来訪くださるお客様。
私たちの郷里、首都圏と信州小諸をつなぐ店舗として、
微力ながら、地域を盛りあげてゆきたいと思っています。

睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走

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2019年10月20日

こ椀・お椀・おお椀

Category: お椀

それぞれのシーンで活躍する「椀」、3サイズ重ねた展示をご覧になり、1セットお持ち帰りいただくことも

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手のひらから伝わること、伝えることを、大切に考えているギャラリーでは、
手にとって、肌ざわりを感じて、親しんでいただく展示カウンターへ、
「こ椀」「お椀」「おお椀」の3サイズを、重ねて展示しております。

小盛りごはんや和え物、ご出産御祝など贈り物に慶ばれる、こ椀:口径3寸
ご飯にもお味噌汁にも、手のひらに馴染むかたちが人気の、お椀:口径4寸
お蕎麦やうどん、具沢山の汁物をあたたかに口元へ運ぶ、おお椀:口径5寸

日本の山に自生する山桜のお椀は、天然木の木塊から成形するため、
時間をかけて木材調達、十分な乾燥工程を経て、じっくりと仕上げています。
とりわけ大きな木塊から削り出す「おお椀」は、製作数も限られるため、
新年のお雑煮から使い初めたい!というお客様には、ご予約を承っております。

新年に縁起を担いでものを新調することは、日本が育んできた風習、
この丘から生まれた「漆の器」が、ご家族の年輪を重ねてゆきますように♡

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2019年10月13日

荒船丸ゆく_2019寒露

Category: 荒船丸ゆく

台風一過の朝、雲間に輝く「荒船丸」

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久しぶりの「荒船丸」に、ホッとした、台風一過の朝。
「千曲川」と聞いてご心配いただき、ありがとうございます。
この丘も強風に煽られましたが、燈台守のごとく、一晩中明かりを灯して、
無事に朝を迎えることができました。

台風19号で被災された皆さま、こころよりお見舞い申し上げます。
一刻も早くおだやかな日々が戻りますよう、お祈りしております。

台風はどうでした?停電しているのかしら?
御牧ヶ原にセカンドハウスがあり、東京と往来されているお客様、
この辺りは無事通過しましたとお伝えすると、安堵されたご様子、
ちいさな店舗ながら、お役に立てたようです。

できることを、できるかたちで、小さな心を、大きな力へ…
ちいさな店舗だから、できることもあると、こころの明かりを灯しました。

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2019年10月8日

そらいろ便り_2019

昨夕の残照と今朝の陰影、光と影が織りなす、富士見平を望む風景

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10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
おかげ様でギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、店舗オープン5年目となりました。
そらいろ便り」をご覧いただき、こころを寄せていただき、ありがとうございます♡

昨年まで「〇周年」と表記しておりましたが、今年から「〇年目」に…
これまでの歩みではなく、これからの歩みに目を向ける、思いをこめて。
終の住まいの地としてめぐり逢った、この丘に、細く、長く、深く…
木のように根を下ろして、皆さまのお役に立てることを願っております。

夫婦共創のものづくりに親しんでいただく、木造空間そのものがギャラリー。
私たちの活動に共感いただき、ご来訪くださったお客様をおもてなしするカフェ。

私達の店づくりをご理解いただき、木と向き合うマナーを守っていただきながら、
日本に育つ木のここちよさに、ふらりと訪れ、ゆるりと触れる、丘となりますように。
数百本の年輪を刻む「木」から見れば、天職と向き合って、たった30数年ですが、
偉大なる森の恵みを、未来へ受け継ぐ店舗として、これからも年輪を重ねてゆきます。

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2019年10月2日

東雲色に染まる時_2019秋分

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季節は移りゆき、神無月の初め、東雲色に染まる時
うろこ雲がみるみる紅く染まり、大きな窓に映りこみ、
空へ続く『そらいろの丘』が、風景にとけ込んだ瞬間!

10月は、林野庁が主宰する「木づかい推進月間」です。
ライフワークの森づくりでは、企業のCSRを受け入れて、
豊かな森を未来へ受け継いでゆく、活動を続けています。
日々の暮らしの中で、「木づかい」を心がけましょう。

そして、10月8日「木の日」に、店舗オープン5年目を迎えます。
ギャラリーやカフェはあちこちにありますが、月並みではなく、
日本に育つ「木」をテーマに、物語をつむいでゆく店舗として、
皆さまとの出逢いが、物語そのものとなりますように♡

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2019年9月30日

紅葉月の夕暮れ

雨あがりの夕暮れ、ドラマチックに染まりゆく、感動の“そらいろ”

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秋分の初候は「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」ですが、
今年はまだ雷が鳴りますね~と話した、いつかの夕暮れ
空がみるみる染まりゆき、紅葉を想う、真っ赤な“そらいろ”に!

こんな空を見あげたら、感動ものよね~
「そらいろ便り」をご覧いただき、想いを寄せてくださっている、
皆さまのこころにも、ぽぅ~っと灯がともりますように。

ヤマザクラやウルシ科ヌルデの枝先が、ほんのり色づきはじめる頃。
旧暦では紅葉(こうよう)の季節、長月の異称「紅葉(もみじ)月」から、
この日の夕空は、紅葉月の夕暮れと、こころに刻みました。

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