2020年11月7日

風景にとけ込む_2020立冬

移りゆく木立と、流れゆく雲にとけ込む『そらいろの丘』

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暦の上では冬のはじまり、立冬を迎えました。
浅間山と八ヶ岳の初冠雪から、朝晩の気温がグッと冷えこみ、
この丘の広葉樹は、黄葉や紅葉から、やがて落葉の季節へ 🍂

流れゆく雲にハッとして、カメラを持って丘に立つと、
風抜ける木立を背景に、木造建築がポツンと佇み、
朝陽が差しこむ、桑畑の影が伸びて、今この瞬間ならではの風景に!

外壁やウッドデッキのカラマツ材は、化学塗料で呼吸を止めることなく、
同じ土壌で育った地場産材ならでは、この丘の気候に適っているようで、
風合いを深めて、風景にとけ込み、その魅力と可能性を伝えています。

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2020年10月18日

浅間山を望む_2020神無月

Category: 浅間山を望む

山眠る山頂と、山粧う山腹と、これから黄葉する桑の木と

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季節は寒露に、七十二候では「菊花開(きくのはなひらく)」の頃。
草木に冷たい露が降り、この丘では野菊の花咲くこの頃です。

しばらく厚い雲に覆われていた浅間山は、
平年より10日早く、昨年より25日早い、初冠雪を迎えました。
薄っすらと雪化粧して、すぐに解けてしまう年もありますが、
今年は例年より早く、深く、真っ白な山頂が青空と秋雲に映えて。

スカッと青空に、浅間山をあおぐ、東信濃の冬はもうすぐそこに。
偉大なる雄姿はいつも、悠々しく生きる力を諭してくれます。

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2020年10月12日

ちいさな種から_ミズナラ

上:10月12日、艶やかに熟したドングリ!
中:(左) 9月29日、(右) 9月15日、日に日に大きく逞しく
下:(左) 9月1日、(右) 8月20日、ドングリの結実の軌跡

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この丘へ定植した水楢(みずなら)が実を結びました。
樹齢200~300年の大木のドングリから芽生えたこともあり、
大粒で、堅実で、その材質のように屈強なドングリに。

ヨーロッパのオーク(ナラ)は “King of the Forest” と呼ばれ、
豊かな森を形づくり、その森から運ばれる水や空気はまちを潤し、
木材となり家具などに活用され、ひとの暮らしに寄り添いながら、
森で重ねた年輪と同じだけ、長い樹命を歩む、まさに“森の王様”。

ひとの営みでは、半世紀や還暦を節目といいますが、
このドングリから見れば、たった50年、わずか60年……
ちいさな種からつむがれる物語は、はるか未来へと続きます。

広葉樹の苗木を育てることも、ライフワークの森づくり
落葉の季節が訪れたら、乾燥や凍結から守るふかふかの腐葉土へ、
来春に芽生えるよう、尊い命をつないでゆこうと思っています 🌳

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2020年10月8日

そらいろ便り_2020秋

「漆の器」は設えた時のかたちも大切に、山を想う「お椀 ▽」ころんと愛らしい「お椀 〇」

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10月8日は、漢数字の十と八で「木」という字から「木の日」
木のあたたかさやここちよさ、有効活用や可能性を見直す日です。
おかげ様でギャラリー&カフェ『そらいろの丘』は、店舗オープン6年目となりました。
そらいろ便り」をご覧いただき、こころを寄せていただき、ありがとうございます♡

思いがけず試練の年となり、今春よりご予約制の店舗として営んでおりますが、
店づくりのはじまりを大切に、店づくりへの思いを明確に公開することで、
お客様とより長くふれあい、より深くつながる、私たちらしい店舗として歩みながら、
地球の未来を考えることの「気づき」となる、私たちらしい接客を心がけております。

私たちのライフワークは、前職も、今も「持続可能な循環型社会の実現」
と文字にすると、難しい取組みのように受け取られますが、まさに「SDGs」の一端。
木という素材は、育てることにより繰り返し得られる自然の恵み、ということを、
「伝える」場であり「続ける」丘であるように、これからも日々前進してゆきます。

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2020年10月6日

空をわたる_2020秋分

Category: 空をわたる

こころに響く、朝の空、秋の雲

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「霧」は秋の季語ですが、朝霧に包まれることの多い季節。
一寸先は霧とでも例えるような帳から、みるみる霧が晴れて、
美しい「秋の雲」が描く、一瞬の光景に、こころ留めて。

幾重にも連なる稜線の向こうに、富士の頂も薄っすらと、
その向こうにひろがる大海へ、海を想う、朝の窓辺。
八ヶ岳山腹のちいさな点は、宇宙を想う、大型パラボラアンテナ。

この朝は、千曲川沿いに立ちこめる野霧は消えてしまいましたが、
ぐるりと山に囲まれた信州で、イマジネーションふくらむ風景。
流れゆく雲に、時の流れを重ねる、6年目の秋深まるこの頃です。

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2020年10月3日

東雲色に染まる時_2020秋分

秋ならではの雲模様、風景にとこ込んだ、一瞬の光景!

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七十二候では、「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」の頃。
流れゆくうろこ雲に、カメラを持って丘に立つと、
そんな予感通り、ドラマチックな秋模様が描かれました。

空へ続く」をコンセプトに設計した木造建築が、
空へ続く」かのように自然と調和した瞬間!
空へ続く支柱と屋根、薪ストーブの煙突、東雲色に染まる大きな窓、
この角度から撮影する風景も、記録となり、記憶となり、軌跡となり。

出前授業」で出会った女子高生も、この空を見上げているかな?
そう思うだけで、あたたかな気持ちになりました。
身近な風景から、長野県の魅力の「気づき」へつながりますように♡

*「空へ続く」は、国産材を活用した木造建築の普及を願って、
『そらいろの丘』オフィシャルよりご紹介しております。
店舗兼住宅につき、建物全景の写真撮影およびブログ・SNS 等への
無断掲載はご遠慮いただいております~どうぞご了承くださいませ。

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2020年10月1日

ちいさな種から_2020秋

この丘へ植樹したミズナラ、この丘の未来を見つめるドングリ

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店舗建築にあたり、中小企業庁の「地域需要創造型等起業・創業促進事業」にチャレンジし、
独創性のある事業として採択され、現在は 起業家教育協力事業者 に登録しています。
相応の倍率だったので、その年度の採択も、今年度の登録も、小諸市で唯一の事業所として、
この丘へ根を下ろすことができた感謝の気持ちから、お役に立ちたいと考えています。

教育機関へ出向き、これからの時代に必要な起業家マインドなどを「伝える」仕事ですが、
長野県更級農業高校よりご依頼いただき、初めての「出前授業」に出張しました。

1907年 (明治40年) 創立、特色ある「学び」を掲げている、歴史ある公立高校で、
今回はグリーンライフ科 3年生に、長野県の魅力の「気づき」につながる視点の持ち方をと、
「そらいろ便り」でご紹介している、この丘から望む風景のスライドショーを背景に、
日本の森林面積は?森林面積の広い県は?と投げかけながら、夫婦共創で講演しました。

飛騨高山に赴任されていたという担当教諭が、私たちの前職 オークヴィレッジをご存知で、
プロフィールに親近感を持ってくださった…というご縁に、こころより感謝申し上げます。

漆塗りの刷毛が黒髪で作られていることに、驚いている生徒がたくさんいました~
スライドショーの写真が印象的で、登下校時に空を見上げてみようと思いました~
長野県を素晴らしいと思えることを探したい~など、生徒の感想をフィードバックいただき、
未来を見つめる、ピュアな瞳とふれあう、新たな一歩をこころに刻みました。

ものがたりは、ちいさな種から。
『そらいろの丘』は、10月8日「木の日」で6年目を迎えます。

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2020年9月16日

年輪を重ねる_2020秋

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野山の草木が露を結び、ほんのり色づきはじめる、白露の頃。
フォトグラファーとしても活躍される女将さんとのご縁から、
上棟式のお弁当を作っていただいた、小諸の名店『天麩羅割烹懐(かい)』に、
今回は「重ね箱」を持参して、お料理をテイクアウトしました。

細かなお心遣いと熟練の技が詰まった、旬の素材を生かした盛り合わせに、
ささやかながら、自作のご飯とお味噌汁、風抜ける木立の草木を添えて、
実りの秋の昼下がり、おうちでミニ懐石!を演出しました。

プラスチック廃棄物があふれ、脱プラスチックが叫ばれる時代、
漆の器」持参で快くご対応いただき、ありがとうございます。
愛情を込めてものを創り、愛情を持ってものを買い、愛着を持ってものを使う、
ゆるぎない思いが伝わりますように~1枚の写真にメッセージをこめて。

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2020年9月13日

虹色に染まる時_2020秋

みまき大池から描かれた、幸せを運ぶダブルレインボー !!

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雨あがりの夜明け、白露が結ぶ頃。
虹だよ!の声に、ハッとカメラを持ち、パッと外へ出ると、
“幸運のサイン”といわれるダブルレインボー !!

虹始見(にじはじめてあらわる)は「清明」末候の4月中旬、
虹蔵不見(にじかくれてみえず)は「小雪」初候の11月下旬、
と七十二候に表現されていますが、今年は薄っすら消えゆく虹ばかりで、
ひと雨過ぎるたび、そわそわ&ワクワクと、こころ待ちにしていました。

住んでいるから撮影できるのね~
とよく言われますが、そんな一瞬の光景から、幸せが運ばれますように。
いつもご覧いただいている皆さまへ、1枚の写真にメッセージをこめて♡

2019梅雨 2019春 2019立春
2018秋 2018晩夏 2018夏 2018春
2016冬

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2020年9月4日

富士山を望む_2020長月

Category: 富士山を望む

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さわやかな風に誘われた朝、流れゆく雲の向こうに富士の頂!
富士山を望む」ことができる日数が多い季節は10月~2月で、
雲の多い梅雨から盛夏の6月~8月、秋の長雨が続く9月は、
シャッターチャンスに恵まれることなく、こころ待ちにしていた風景。

富士山を見ることができる「富士山可視マップ」によると、
そのエリアに住む人は4000万人、日本の人口の1/3になるそうです。
この風景の向こうで今、富士山を望んでいるかもしれない、
お客様や郷里の友の顔を思い浮かべる、長月のはじまりとなりました。

睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走

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