ちいさな種から_2020春
野山の草木はつつがなく、芽吹きの季節へ。
横浜から飛騨へ、飛騨から信州へ、祖母の庭から一緒に旅してきたスイセンが、
今年も真っ先に花を咲かせ、力強く、一生懸命に、太陽の光を浴びていました。
「春に3日の晴れなし」と言われるように、
春霞から霧へ、小雨から霙、そして名残雪へ、日々天気が変わるこの頃ですが、
今年はいちだんと花が多く、元気に、一心不乱に、春を謳歌しているようです。
例年は清明の頃が花盛り、今年は春の訪れが早いと、笑みがこぼれた春分の頃。
ふり向けば、桑畑の梢もふくらみ、信州小諸らしい青空に映えて。
見上げれば、獲物を狙って羽ばたくオオタカ、畑を耕すトラクターの音。
5年目の春は変わらず、うららかに移りゆくこの頃です。