空をわたる_2020秋分
「霧」は秋の季語ですが、朝霧に包まれることの多い季節。
一寸先は霧とでも例えるような帳から、みるみる霧が晴れて、
美しい「秋の雲」が描く、一瞬の光景に、こころ留めて。
幾重にも連なる稜線の向こうに、富士の頂も薄っすらと、
その向こうにひろがる大海へ、海を想う、朝の窓辺。
八ヶ岳山腹のちいさな点は、宇宙を想う、大型パラボラアンテナ。
この朝は、千曲川沿いに立ちこめる野霧は消えてしまいましたが、
ぐるりと山に囲まれた信州で、イマジネーションふくらむ風景。
流れゆく雲に、時の流れを重ねる、6年目の秋深まるこの頃です。