森づくり_2023夏
塗師のライフワーク森づくり、NPO団体の活動を通して40年。
雨あがりの空、お隣の苗畑へ行くと、手塩にかけて育てているトチの幼木は、
いつしか私たちの背丈より高く、そのまたお隣のアカマツを超えそうなほど、
元気いっぱい!に掌状のおおきな葉をひろげていました。
山へ定植するため、この丘に深く根ざすことのないよう、
晩秋から早春の間に掘り起こし、根を切り枝を剪定し、畝を移動させますが、
いちばん奥に並ぶこのトチは、来春いよいよ群馬県桐生市黒保根の国有林へ。
この丘での最後の夏、太く逞しく育ってね!と見守っています。
農薬や化学肥料を使用しない広葉樹の苗畑は、浅間連山を仰ぐ風景にとけ込み、
春夏には緑の葉がCO2を吸収、秋には黄や紅に染まり、冬には落葉して土に還る、
その循環は生態系を保全、自然の営みと人の営みを調和する役割を果たしています。
「長野県SDGs推進企業」として、ちいさな種からつむがれる物語を、はるか未来へ 🌳