手のひらに馴染む

hr1

土からつくられたおわんは「碗」、木からつくられたおわんは「椀」と書きます。
石偏の「碗」は、土を練り、固め、焼いて仕上げた「焼き物」、
木偏の「椀」は、木を削り、磨き、漆などを塗って仕上げた「挽き物」、
同じおわんでも、その成り立ちが大きく違います。

「お椀」は、ひとと同様に、大地に根ざして生きている素材ならでは、
衝撃にもカケたりワレたりし難い、しなりと粘り強さを持ち、
お料理はあたたかに、デザートはひんやりと、包みこむ保温力&保冷力を発揮し、
互いに擦れ合うと、コンコンッと耳にやさしい音もまた魅力。

私たちの「お椀」は、高台(こうだい:脚部)も指先に馴染む微妙な曲面に削り、
手のひらから、あたたかさ&おいしさが伝わってくるプロポーションにこだわり、
日本の山に自生する、山桜のやさしく滑らかな木肌も、しっくり馴染む由縁です。
桜の季節に、山桜のお椀を、使い初めませんか?

hr1

Previous postおだやかに Next post愛着もひとしお