愛逢月の夕暮れ

オオムラサキの羽の色と、優雅な舞いを想う、こころ留めた“そらいろ”

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今年もまた、ドラマチックな夕焼けが楽しみな季節となりました。
山の端に落ちる夕陽、山ぎわのグラデーションに、ホッとする冬と違い、
黄昏時から逢魔時へ移ろう頃、空がみるみる紅く染まり、ハッとする夏。

つい先日、国蝶オオムラサキがひらり!この丘へ飛んできました。
幼虫はエノキで育ちますが、成虫はコナラやクワの樹液に集まるそうです。
あの桑畑は今、ポコリンやツネピーに代わり、蝶が集う憩いの場に。

いつかの雄と、いつかの雌が、この丘でめぐり逢いますように…
七夕にちなんで「愛逢月(めであいづき)」と呼ばれる、文月の異称から、
この日の夕空を、愛逢月の夕暮れと、こころに刻みました。

空を見あげながら『糸』を口ずさんだ、いつかの夕暮れより。

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