鳴雷月の夕暮れ

生長した幼木のシルエットも、さりげなく風景にとけ込んで
ふと思い出す、いつかの夕暮れ。
ドラマチックな夕空が楽しみな季節。
ふいに雷が鳴り、雨が降りだすこともある、水無月の異称から、
この日は、鳴雷月(なるかみづき)の夕暮れと、こころに刻みました。
いつかの夕暮れと題して綴っている、マジックアワーの空。
風待月の夕暮れ 涼暮月の夕暮れ
染色月の夕暮れ 紅染月の夕暮れ
神無月の夕暮れ 小春月の夕暮れ
まるで空へ続いてゆくかのように、計算された支柱と屋根のシルエット。
空へ続くをコンセプトに、設計された木造建築が、風景にとけ込む瞬間。
この夏秋も、こころ留めた“そらいろ”を、
四季を愛でる、美しい響きの和語と共に。
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