蝉羽月の夕暮れ

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風待月涼暮月鳴雷月
旧暦では盛夏の頃、水無月には「蝉羽月(せみのはづき)」という異称も。

夏蝉が鳴きだし、蝉の羽のような薄衣を身に纏う季節、に由来するそうで、
平安時代に生まれた「襲の色目」には、蝉の羽色と檜皮色の組み合わせも。
裏地が透けた独特の色合い、繊細な配色美は、奥ゆかしい和の美意識こそ。

ハルゼミからナツゼミへ、蝉の大合唱も声色が移りゆく頃、
この日の夕空は、蝉羽月の夕暮れと、こころに刻みました。

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