ものがたりは、ちいさな種から ~ 未来へつなぐ森づくり
長野市鬼無里(きなさ) 奥裾花自然園のブナ原生林
日本は豊かな森の国。
四季の移り変わりや細長い地形から、いろいろな種類の木が育ち、森をつくり、清らかな水や空気を育んでいます。森から運ばれる水や空気は、まちを潤し、満たし、自然と人をつないでいます。そして、豊かな森を次の世代へ継承してゆくことは、今を生きる私たちの使命です。
木を素材としてものづくりを生業にしながら、「ドングリの会 東京」の活動を通して、木を植え、育て、未来へつなぐ広葉樹の森づくりに努めています。ちいさな種から芽生えた命が、やがて大きな森へと生長するまで、循環する自然の営みに感謝し、大切なライフワークとして続けてゆきたいと考えています。
「ドングリの会 東京」は、未来のこどもたちへ緑豊かな地球を残そうと、関東周辺の国有林(人工林を皆伐した跡地等)に、生態系豊かな広葉樹の森づくりを実践しています。ドングリなど種を採集し、畑で育苗、山へ定植、下草刈りや除間伐など、年間を通じて活動しながら、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」の輪を広げています。
写真・左:富士山(静岡県)/ その地に根差した苗木を定植
写真・中:くぬぎ平(茨城県)/ 10年の歳月を経て生長した樹木
写真・右:霧積(群馬県)/ 新たな森を育てるための地拵え