東雲色に染まる時_2017秋

こころ留める、夜明けの空、黎明の“そらいろ”

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早朝の雲の色を表す、「東雲(しののめ)」という風情ある言葉は、
古の住居の明かり取りに、篠竹が使われていたことから、
篠の目が転じて、夜明けの薄明かりを意味するようになったそうです。

「朝焼け」は、俳句歳時記では夏の季語ですが、
県境の山並みから昇る朝陽を、仰ぐことができる晩秋から冬の朝は、
毎日わくわく&ドキドキしながら、同じ窓辺で、同じ方角を望みます。

まるで空とつながっているかのような、大きなガラス窓に映る東雲色。
まるで空へ続いてゆくかのように、計算された支柱と屋根のシルエット。
空へ続くをコンセプトに設計された木造建築が、風景にとけ込む瞬間です。

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